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金縛りを体験した話

しばしば霊的な現象として扱われる金縛りですが、その科学的なメカニズムは明らかになっているようですね。
個人的にも生理現象の一種であるという認識です。

ただ、私が過去に体験した金縛りは多分に奇妙な感触を伴うものでありました。今回はその時のことを書きます。

中学生もしくは高校生だった時のこと。
当時住んでいたアパートに帰宅した私は、理由は忘れましたがかなり疲れており、自室に入るとベッドの上で仰向けになりました。
その時の様子がこんな感じです。雑ですみません。

こんなふうにドア側に足を向けた姿勢で眠っていたのですが、不意に目が覚めました。まあ半分は寝ているような感じでしたが、一応見えている景色を言語化できる程度には意識がありました。
思考はできるけど体は全く動かせず。金縛りになったのは初めてのことで、「これが金縛りかぁ」と寝ぼけ頭で興奮していたところ、突然奇妙な感覚が芽生えました。

その時、部屋のドアが微妙に開いていたのですが、
「ドアをしっかり閉じないといけない、そうしないと何か嫌なモノが部屋に入ってくる」という予感が頭に浮かんできたのです。

私はその予感に従い、ドアを閉じるために立ち上がろうとしました。
ベッドのへりに足をかけて、てこの原理で上体を起こそうと力を込めます。うまく力が入らずに何度か失敗した後、ようやく体を起こすことができたのですが、次の瞬間にはまた元の体勢に戻っていました。
この時、まるで背後から強い力で引き戻されたような感覚がありました。

その後も再び体を起こそうと奮闘したのですが望みは叶わず、また眠ってしまったようです。
次に目が覚めた時には、金縛りは治まっていました。

話は以上です。
体勢の件は、体を起こせたものの姿勢を維持することができないで再び倒れ込んだか、あるいは、そもそも体を起こせたというのが脳の勘違いで実際には姿勢は変わっていなかった、といったところでしょうか。
正直なところ、怪奇現象というほどの体験ではなかったです。

ただ、金縛りになった時、突如として浮かんだ「よくないモノが来る」という予感はやはり謎めいていると今でも思います。
もしかしたら、金縛り=心霊といった観念なモノが生み出した幻想だったのかもしれませんが、真相は不明ですね。

余談になりますが、半開きのドアがなんとなく嫌という感覚は今もあります。寝る時に寝室のクローゼットの扉が微妙に開いてたら、寝たいのをちょっと我慢して閉めに行っちゃうとか。


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