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シングルタスク

夏は寝苦しいのもあり、鬱病の人にはあまりよくない季節のように思う。過去2年に比べると随分今年はマシで、活動的な方だ。
鬱と言っても色々あると思う。しかし悲しんだり、責任を感じてどうにもできないことに涙したりするものと、今思えば勝手に思っていた。
自分の場合はもっと淡白なものだと思う。自分には「無」に近付いていくことのように思える。もしも川に放り出されたら、瞬く間に流されて「水飲んで死ぬのか、いやだな」と思うのがせいぜいだろう。そこに抵抗できないし、抵抗しないだろうと思う。必死で救い出して「なぜ抵抗しないのか」と自分に向かって問いただしても、彼は「分からない」と言うだろう。それが僕にとってのうつである。

うつであることを隠したりせず、こんなにあちこちに書いたり話たりすることに不快に思われる人もいるし、ネガティブなものに引っ張られたくないとか色んな人がいる。そして、それも分かる。
でも、そんなに珍しいものでもないし、当人はここからどうやってやっていこうと考えるのに必死だ。

みんな言葉が話せると思ってるし、みんな心があると思ってる。もっと言えば、そう誤解している人もいる。時々それがなくなったときのことを考える。

文通はいいなと想う。ゆっくりその言葉が人との間で蓄積されていくものが昔から好きで、どうも手紙は捨てられない。言葉は大事なものなので、丁寧に包装して渡し合えるようになれば、もっといいのになと時々思う。

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