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小学校へ行けないんじゃない。行かないんだ。

小1の息子は不登校です。

息子が言うには、重い荷物持って暑い中歩いて登校するのも辛い。みんなで授業を受けるのも先生の言うことが聞き取れないことあるし、行事で予定変更が多いことや頻繁に席替えしたり、なにが起こるかわからない。学校行くとすべてが疲れるから行きたくないんだそうで。

正直もう仕方ないなと。学校教育の仕組みが、とことん息子(ASD.ADHD診断済み)の特性と相性悪すぎて。

特に息子は新しいことを始める時、なぜやるのか?どんな良いことがあるのか?が納得できないと「なんでやるの?!」とひたすら聞いては、納得すればコロッと動くタイプ。しかしそれは家族に対してだけで、ひとたび外に出れば理由を人に尋ねることが恥ずかしいといって、下を向き身動きがとれず固まってしまう。

ひとまずなにも考えず言われた通りにとりあえずやることができない上に、人の感情にとても繊細。そして何度も担任と話し合い、教頭を交え相談しましたが、学校の対応からして、息子への合理的配慮は期待できない。

その上息子は支援級を拒否。みんなと同じ普通級がいいと決めているそうで。自分で決めたことは否が応でも譲らない息子…なぜ拒否なのかいまだに的を得た回答は得られず。

国は学校に来なくてもいいと言っているけれど、学校へ行かない場合の受け皿や道筋、その他支援は十分に整っていない。私としては強い言い方になるが、子どもが学ぶ権利を剥奪されている気持ち。息子自身、学ぶ意欲はあるんだよ。学校という環境が合わないだけで。

適応教室や放課後教室なども紹介されたけれど、それらは結局のところ学校へ戻るための慣らし練習や取っ掛かりのようなものだよね。それに行けば息子は学校に行けるのか?うちの場合、学校へ行かない理由を考えても、そこへ行くことで学校へ通えるようになるとは思わない。

そもそも多様な子どもがいるのに、一つの場所に集められて、学び方は一律で、全員同じような動きが求められる。もう何十年も変わらないこの学校教育スタイル、時代に合ってないよ。個性の時代だと言っておきながら無個性を推進してるやん。

多様な子どもに合わせて学ぶ場所や学び方の選択肢を増やして欲しい。国から選択肢を提示してほしい。スマイルゼミや学校支給のタブレットで朝晩毎日コツコツ勉強しているけれど、所詮は家庭学習の域を出なくて不登校=道を外れたような状態に感じてしまうことがある。だってここは無舗装の道だから。

胸張ってホームスクーリングしてますなんて言えない。何を持ってそう呼ぶのかわからない。でも決して悪いことをしているわけではない。学校のシステムに合わないだけ。それだけ。

息子にとって学校へ行くことは、もう当たり前の世界ではない。行けないんじゃなくて、行かないことを選んでいる。これからどうなるかはわからないから、いまできることを日々積み重ねていくだけ。

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