回覧版 わてト隊レポート NO. 2
わてト隊レポート二回目にして、「僕が、小説を書きますから載せて下さい」と、アーノルドクボタが言ってきた。私にとっては、嬉しい事である。
今年僕は、30になる。勿論僕の歳であるが、でもまだまだ青春しているのであります。
開高 健の著書「オーパ!」の中に、
一時間、幸せなりたかったら酒を飲み無さい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
— 中国古諺 —
と、書かれたページがある。僕は、ここにもう一つ付け加えたい。
トップウォーターゲームを知ると、更に幸せになれると。
(崎向大作)
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新連載
わてらのバスフィッシング
羽鳥けんじ
則さんが放った小石の波紋
僕がバス釣りを覚えて、かれこれひと昔になるが、今思えば当時のバス釣りのスタイルと現在のそれとでは、かなりの開きがあるように思う。
兎に角、あの頃は憧れでしかなかった物が今では、誰もが持っているということは凄いことで・・・
高度成長期後の豊かさの波は、バス釣りにも及んだということである。
そのことが、バス釣りをより便利に身近にしたことは確かであるが、しかし、ゲームの内容が豊かになったかという話になると、それはまた別の問題なのである。
僕が高校生の頃、生粋のトップウォータープラッガーとよばれていた則 弘裕という人がいた。彼が、T・R・G・C(東京ロッド&ガンクラブ)という仲間と書いたレポートに僕は、すっかり感化されてしまったわけであるが、
その則さんも今では、バルサ50を作るのを止め、サイン入りのスピナーベイト用ボロンロッドを作っている。時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、寂しい限りである。
プラグがゆっくりと動いていたころ
5/8oz.のプラグをロングキャストして、ゆるゆると運び、ポトン、と落とすためにも、ペンシルベイトをもだえさせるためにも、ポッパーに滑らか、それでいて乾いた音を出すためにも、ベリーにトルクを秘めたスローテーバーのグラスロッドでなければならない。
トップウォーターゲームの先駆者たちは、いつもこのように提唱していたが、そのとうりであると分かったのは実は、最近のことであった。 それまでカーボンロッドで動かしていたペンシルペイトのスライドの大きさが、グラスのトップウォーターロッドを使ったとたん倍になったのである。
純粋のトップウォーターロッド
現在、純粋にトップウォーターロッドとよべるものは、バトラックスFBA66HM. FBA66HL. FBA6OT. UFMウエダのグラスロッド3種.
又、入手困難ではあるが、アーチストのトップウォータースペシャル。
正直に言ってこれくらいではないだろうか。
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『わてト隊レポート』 マガジン
『わてト隊レポート』という30数年前に 綴られた文章群(1992年3月初版発行) 『わてト隊』 とは・・『わてらは、トップにこだわり隊』…
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