うちらのメインダンサー ファヌンの魅力 その1「なりきる力」
はじめに
以前のnote、”Road to Moonその1~3”では、私がワンアス沼にはまっていった経緯、とりわけ”Road to Moonその3”では、私がワンアスのメインダンサーであるファヌンのファンになっていったきっかけについて書きました。
まずは基本情報
本名:ヨ・ファヌン (여환웅)
生年月日:1998年 8月 26日
ポジション:メインダンサー・サブボーカル
今回のnoteでは、私を魅了するファヌンについて、「なりきる力」をテーマに、私なりに掘り下げて書いてみようと思います。
どんな人格にもなれる
ステージ上のファヌンで本当にすごいと思うところは、曲ごとに大人にも子どもにも、男性的にも女性的にも、天使にも悪魔にもなれるところです。
同じく敬愛するBTSジミンもそういうダンサーだと思っているのですが、ファヌンもまさにそうで、憑依型と言われるゆえんです。
まずはこちらのダンスカバー動画ですが、女性アイドルのaespaと男性アイドルのnct 127の曲を踊っています。
これ最後まで見てほしいんですけど、前者(左)は本当に「女性アイドル」に見えるし、後者(右)は「男性アイドル」に見えます。
また、もっとフェミニンなダンスもお手の物で、そして瞬間的にすぐ切り替えられるのですが、その能力がわかるのが下の動画です。曲に合わせて一瞬で別の人格に切り替わります。
こちらを見てみてください。
すごくないですか?他にも見たくなったかた、こちらもどうぞ。
Siren / SUNMI 、Solo / JENNIE 、Tempo とLove Shot / EXO の踊り分けが見事で、これだけでも天才だなあと思います。
なんなら人間でないものにもなれる
ファヌンはどんな人格も憑依できるんですけど、人間以外も憑依できてしまいます。Dance Monkey の coverをご覧ください
これはフォロイーさんに教えてもらって見たのですが、この動画のファヌンが鳥肌ものにめちゃくちゃ怖いんです。ついでに、事務所のママム先輩たちとファヌンの高校のダンスの先生との解説動画も面白すぎるのでよければご覧になってください。
このように、男性と女性、天使と悪魔、人と人以外のものの境界を自由に行ったり来たりできる、そういうダンスを見てると私も窮屈な枠組みから解放され自由になれる感覚になるのです。
ダンス表現に対する貪欲さ、驚きの吸収力
ひとつ上の動画で、高校のダンスの先生がファヌンは何にでも偏見なく全部一生懸命にする生徒だったと回顧しています。
これは、その先生と踊った動画なのですが、かなり「女性的」でセクシーな振り付けになっています。若い男性が、これを照れたり恥ずかしがったりせずに取り組めてしまうのは本当にすごいことですよね・・・まっすぐというか、真面目というか、本当にダンスが好きなんだなあと尊敬します。
(相当ヤバいので覚悟して見てくださいね…🔥🫣)
創作ダンスもフリースタイルもできる
これはあの米津玄師さんのLemonを自ら振りつけて踊った映像ですが、後半の鬼気迫る表情がすごいです。物語性を感じさせる、演劇的ともいえます。
By _Woongシリーズは、洋楽を中心にフリースタイルで踊る動画でこちらもとても良いので興味があればどうぞ。
自由で引き出しがとにかく多い
ファヌンのダンスは様々なスタイルを血肉化していて、いつでもどんな風にでも引き出せる自由さをもっています。そこが本当にかっこよくて好きなところです。
下はLAのダンススタジオでのダンス動画。マスキュリンとフェミニンを一瞬でスイッチできるのがすごいと思います。いつもポジティブなパワーを感じます。
無数の引き出しから繰り出される表現の豊かさ
様々なダンスカバーや即興の創作ダンスで磨かれた表現力が、ワンアスのステージで生きていると感じます。
例えばなんですけど、ワンアスの曲に私の大好きな 「Full Moon」という曲があるんですが、禁断の愛という、難しいコンセプトを見事に演じています。
誘惑に抗えずに堕ちていく主人公の葛藤が歌われる中盤の重要なラップパートの最後のボディウェーブと顔をおさえてわずかに微笑む表情を見てほしいんですよね
(引用失礼します)
このまま行けば破滅だ、すべて終わりだという葛藤と、破滅してもかまなわいという歓びとがこの一瞬に現れる重要な場面だと勝手に私は思っているのですが、ここのファヌンの表現は毎回頭抱えてしまいます。
そして、この曲の後半では、「禁断の実をつける木」になりきる、という驚きのコレオもあり、それもかなりの熱量で演じています。
それこそ、アンミカさんの「白って200色あんねん」と同じく、喜怒哀楽の感情にもグラデーションやニュアンスの違いがあると思うのですが、ファヌンは無数の引き出しで複雑な感情表現を身体を使ってできる人だと思います。身体で物語を語らせたらその説得力が半端ないのです。
女性の中にも男性的な部分があるしまた逆もある、聖なるものの中に俗なるものもありまた逆もある、やさしさの中に凶暴さがありまた逆もある…みたいな。その両義性や、複雑さ、境界を曖昧にするような表現に私は惹かれるようです。
だからファヌンのダンスを見ていたら世界の深淵を覗いているような気持ちになるし、とても芸術的だと感じるのだと思います。複雑なものを単純化しないまま「なりきって」見せることができる、すぐれた表現者だと思っています。
その2に続く
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