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42才初婚、結婚の辛酸を舐める~ダサいダンナ旦那か出来る理由~


“もったいないオバケ”をご存知だろうか。


まだ食べられる食物や、まだ使える物を捨てたときにゴミ箱から出てくるオバケだ。

幼い頃の記憶では、テレビCM中でこの“もったいないオバケ”を喧伝していたように思う。

とにかく子どもなんて、オバケと幽霊と名のつくものは何でも恐怖の対象になる。


ましてや親も子どもの恐怖心を利用して、教育をほどこそうとするものだから、


僕の心には見事に“もったいないトラウマ”が形成されたのだ。


しかし上には上がいるもので、

僕の奥さんは“もったいないオバケ”なんて可愛く思えるほど、

“もったいないモンスター”なのだ。


○服を野球で例えると



買った当初の服は一軍、お出かけ用に来ていく。

そして段々とくたびれてきたり、旬をすぎると、二軍から三軍、

はてはファーム(タンスの肥やし)から、クビ(廃棄)となる。

うちの奥さんは気に入った服は毎回着る方だ。

中5日どころの登板ではない。

中2日で登板することも珍しくない。

そして困ったことに一軍からいきなりファーム(タンスの肥やし)に降格人事をする、非常な一面を持つ。

そんな出番を待つ服たち(選手たち!?)で、うちのタンスはぎっしりなのだ!

※いっそのことに廃棄してくれたら、助かるのに、、、


これが本当のスポーツの話なら、出場機会を増やすために別のチームに移籍する。

日本で活躍出来ないなら、韓国リーグに移籍とか。

じゃあ、奥さんの着なくなった服の移籍先はどこか、

それは旦那(僕)のところに来る。


○妻VS僕



妻「これ子供が着てたやつだけど、パジャマで良いじゃん」

僕「これ銀魂のアニメTシャツだよ」

妻「そうなの?サイズ大きいし、まだ着れるよ」

僕「着れるけど、ダサいよ〜。アラフォーのアニメキャラTはキツくない?」

妻「いや、パジャマだし。誰も見てない」

僕「う〜ん、、誰も見てなくても僕自身が見てるよ。よく誰も見てないからって、悪いことする人いるけど、自分自身がその悪事を見てるから。心の性根を腐らせていくんだよ。

同じように、毎朝鏡の前でアニメTシャツを着ている自分を見るのが耐えられない。服装に対する美的感度が鈍くなる気がする」

そう思いのたけをぶつけたのだが、妻からの返答は、

妻「ふ〜ん。とりあえず1回着てみて」

という無情なものだった。

結果としては、アニメの柄がどうかと言うよりも、

サイズが小さくピチピチで、乳首が浮くという理由でそのTシャツは僕のパジャマになることはなかった。

アラフォーの乳首浮きはさすがにキツいという、大岡裁きを頂いた。

ダサい旦那が出来る理由は、

妻のファッションセンスのなさと、

もったいない精神からくるのかも知れない。

その後、銀魂Tシャツは妻がパジャマとして着ることになった。

こういう人が、子どもに「お母さん、私の高校のジャージを部屋着にしないで!」と言われるんだと妙に納得した。


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