自分が無くなる
おむつ、おっぱい、抱っこ
おままごと、ボールあそび、パズル
お着替え、お散歩、ごはん
おふろ、おかたづけ、寝かしつけ
その繰り返しの毎日
抱いて揺れて、歌って揺れて、
おろしても、空っぽの身体は横揺れをする。
小さい人の繰り返される生理的な現象に、
ただただ、間接的にも身をおくと、
どんどん自分が無くなっていく
くたくたヘトヘトになりながら
大切な人の世話をする。
気をはって子を守る。
自分のことなんて、後回し。
そうして、すっかり自分を無くして、
ときどき、自分を取り戻す。
あるいは数年後に自分を取り戻す。
そのダイナミックさが、
親を強くする。
抑圧された後の解放を知り
人生のおもしろさを知る。
だから、「今」に身を投じてよい。
今は、自分を見失っても大丈夫。
必ず取り戻せるよ。
自分と向き合う時間も。
ぶっ通しで映画を見る時間も。
邪魔されずにラーメン一杯食べる時間も。
そしてその時には、
赤ちゃんの頭のいい匂いや、
ぷにぷにのふとももや、
ぷるぷるのくちびるや、
手のだるさや、
抱っこしながらただ眺める
ベランダからの空の青さを
懐かしく思うよ。
その時に、
後悔がないように。
やりきった、苦しみきった、悩みきったと
納得できるように。
今はめちゃくちゃに
ノックアウトされよう。
↓こちらも読んで行ってくれたら
喜びます♡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?