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ひとつ27円の寿司をプラ容器に詰め込み、夫と社宅で食べる幸せ

里帰り中、母が、

「泣いてるわよ」
「かわいそう」
「母乳足りないんじゃない」
「テレビ見てないで寝なさい」
「うちの娘ったら
なんにもしないで寝てばかりなのよ!」
(電話で誰かに愚痴っている)


私の耳と頭と心は疲弊した。


「家に帰る!」泣きながら言った。


わたしの夫は、「あ、でも俺夜勤だし…」
ともじもじ。


母は、
「ゆめひこさん、
家に帰って来られちゃ困るみたいな
言い方してたわよ」と。


傷口に塩を塗るようなこと言わないで!
わーん!


無理矢理家に帰ることにしました。


娘を抱き、
車に乗る。


街の景色がキラキラ輝いて見える。

世界ってこんなに素晴らしかったのか。

スーパーで買い物をする。

ひとつ27円の寿司をプラ容器に詰め込み、
夫と社宅で食べる。 

なんという幸せ。

産後の日々は、
普通の生活の時間よりも遅く流れる。

辛い時には、
喜びが何倍に感じる。



でも、私が学生寮に入った時に、
近所にしょぼいスーパーしかなくて
うつうつする私を

週末連れ出してくれたのは
母だった。

デニーズのメニュー見るだけで
うれしい。

ヨーカドーでぷらぷら買い物して
心が晴れた。


結局、私の欲求に気づいて
満たしてくれるのは母と夫です。





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