見出し画像

「火垂るの墓」のお母さんはなぜ子どもを置いて家を出たのか




母が火垂るの墓を見て

「いくら心臓が悪いからって
空襲警報で子どもを置いて逃げるなんて
気持ちが分からない」

とよく言っていた。

親がぽつりと言う言葉は
いつまでも
心の中に居座る。


私も、
“親として”
意識して子どもに伝えることもあれば

その時の気分で無責任に言ってしまって、
そんな事言ったっけ?なんてこともある。

だから、子どもが
親の発言を
忘れてあげることは

親孝行なのかもしれない、と思う。




私が、ジブリの作品の中で
心に残っている場面です。

火垂るの墓


持病があるため、空襲警報時、
子2人を置いて出発する母

親戚が我が子にはつゆに具を多く入れ、
清太と節子には少なくよそう。嫌味を言う。

おもひでぽろぽろ


たえこがやっぱり行くと言って
裸足で外に出た時に殴る父

「あの子は普通じゃない」と言った母

千と千尋の神隠し


夫には猫なで声なのに
千尋には冷たい言い方の母 
怖がってるのに、ここで待ってな、と言う

借り暮らしのアリエッティ


心臓病の子どもをおいて海外赴任




ジブリの作品を見ると

後悔のないように生きたくなる。

人間の怖い部分を見ては震えることもある。

ビリビリに破って
捨てたい過去を思い出すこともある。

自分が傷つかないために
人を傷つけたことを思い出す。

どちらをどのくらい大切にするか
ゆらゆら揺れることを許してくれる。

悲しみは
「原動力」
になることを教えてくれる。

大人は
子どもに最大限やってあげたいけど、
それは叶わない。
寂しい思いをさせることがある。


子どもは、
親のいたらないところすら
力に変えて
成長してくれるような
そんな気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?