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塾の先生って胡散臭いと思ってた

元々、誰がどこの高校に進んだとか
全く興味がなかった。

入学した看護学校がレベル低かったことは
最近知った。

レベル高い学校を出れば
レベル高い病院で勤務できたことも
知らなかった。

いつでも、
なにも知らず、
目の前のことで精一杯。

助産師になって
子どもを産んでも
何年ブランクがあっても復帰できる。
子育ての苦労も活かせる。
なんの迷いもなく生きて行ける、
この助産師という仕事を
選んでよかったと思う。
だから、
子どもに、たいした教育をして来なかった。

知育玩具は買ったことないし、
公文の見学に誘われて行っても、
こんなこと、
小さい頃からやらなきゃダメ?
と、思った。

娘に合ってるものをやらせたいと思った。


「この高校なら誰でも入れるよ。
サユちゃんにすごく合ってると思うよ。」
と言われて、
塾で志望校を出したら、

『今の成績では入学できません』


誰でも入学できる学校に
入学できないところまで
来てしまっていた。

「サユは集団塾はムリ」
と断言していたので
個別塾に通っていたけど、
月謝が高く、
数学しか受講させてあげられない。

潮時だ。

集団塾に体験申し込みしてみた。

「サユさんの成績では入塾できません。」

普通の子向けの近所の塾にも
入れないところまで
来てしまっていた。

「すごくいい子なので、
なんとか面倒見てあげたい。」

一見冷たそうな先生から
ふいに温かい言葉を頂き、
涙するところだった。危ない。

入塾はできないけど、
個別レッスンと
テスト対策講座でなんとかつないで
面倒を見て下さることになった。

面談で
「〇〇中学の社会は◯◯先生なので、
歴史上の人物の名前を覚えるだけでは
ダメです。
誰が何をしたか、を覚えましょう。」

先生の出題の仕方の癖まで把握して
指導してくれるのか。

塾の先生って胡散臭いと
勝手に思っていたのだけど、
こんなに情に熱く
面倒見が良いんだ。

胡散臭いと思い込んでいた職業も、
お世話になれば
素敵な職業に見える✨

知らないことを知るって
うれしいな。


「いい成績をとったからって
いい人生になるか?」
って思っていた。



志望校が見つかったうれしさ。
志望塾を見つけたうれしさ。

私と娘は
やっとこのスタート地点に立ったのだ✨


成績表の見方も教わって、
おもしろい✨
と、初めて思った。

地頭を良くしなけりゃ意味がない、と
思っていたけど、

頭を良くするのと同時に、
要領よく点数をとる楽しさを
分かればいいんだ。

なんでも、誠実に生真面目に
生きようとしてきたけど、

子どもの教育によって、

要領よく
楽しく
生きることの
良さを知った。

もっと早く気づけば、
こんなことにはならなかった。

でも、
学研に通わせ、
個別塾に通わせ、
周りの友達のがんばりを見て、
やっと、
集団塾に行かなくてはと、思えた。

この過程が、
私たちには必要だったと思う。

母からも、
親戚からも、
「やばくない?
どうにかしたら?」
と、言われていたけど、
私と娘のペースがあった。

人から見たら
なんと、もどかしい教育。

でも、娘に聞いて
自分に聞いて
夫に聞いて

「わが家らしい教育」
を探っていたらこうなった。

この経験を活かして
下の子は、
早めに塾に行かせてあげたいと思った。

そのおかげで、
息子は、娘より、
勉強ができるようになる?かもしれない。


たくさん尊重されて、
中2で焦っている娘。

お姉ちゃんが敷いてくれたレールに
乗せられる息子。

どちらの人生も
きっと、
これで良かった、と思えることもあれば、
失敗だった、と思うこともあるのだと思う。

上の子
下の子
どちらも、
その場で
できる限りのことをしてきただけで、

どっちも最高に
大切だから。

それが、少しでも
伝わるといいな。



歯科に行きがてら娘とランチ

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