見出し画像

黒柳徹子もパンダパンダって言うけど、私パンダってだいっきらい

パンダのバウムクーヘンを
実家に持って行った。
仏壇にお供えし、
みんなで食事をしていると、

母は、言いました。
「みんなパンダパンダって言うけど、
黒柳徹子もパンダパンダって言うけど、
私パンダってだいっきらい。」


私は、
「パンダのバウムクーヘン持って来た人に
そこまで言うかね」
と、半笑いで言いました。

その後、「パンダのこと
悪く言ってしまってごめんね」
というLINEが3日連続で来ました🤣

やばいです😅
子どもが私だけで良かった。
息子がいて嫁がいたらと思うと
恐ろしいです。

昔は
「そんなつもりで言ってないじゃない!!!」と言う人でした。
思ったままを言ったのに
悪くとられた。
私は悪くない。
悲しみ。怒り。


物理的な距離ができてからは、
母のテンションは相変わらずだったが、
私は母にきつく言わなくなった。

母に言い返すことによるいざこざより、
夫に愚痴って終わらす方が断然ラクで、
精神的健康が保たれるのである。

母の話を受け止めはするが、
売れ入れはしない。
私の体内には入れない。


手の中にある母の訴えを
ふむふむと噛み締めて、

「そっかそっか。
お母さんはよく頑張ってるよ。」と

伝える。終了。


すると、母は、娘にわかってもらえている、
娘は信頼できる、
と思うようになった、っぽいです。

真剣に考えて真剣に言い返すより、
なんとなく聞いて
なんとなく返した方が
信頼される。

おもしろい。


私は、3日も思い詰めて
謝罪がして欲しかったのでは
もちろんありません。

ただ、なんでいつも
そんなに思い詰めるのかな、と思います。

動物も花も人も
好きか嫌いかいちいち決めて
こんなところが嫌いなんだ!と
言わずにいられない母を不思議に思います。



そして母は、もらったものを、
ものすごく噛み締めてしまいます。


母の日にカーネーションを贈れば、
カーネーションは嫌いと言う。

カーネーションなんて、
好きじゃなくてもいいのよ。
なんとなく受け取ればいいの。
お母さんにあげようと思った、
その気持ちを受け取っているんだもの。

パンダも、孫が適当に選んだんだから、
なんとなく、ありがとねー、で
よいのだけど、

嫌いなものを受け取ってしまった、
ということで、
黙っていられない、そんな感じです。



こうやって72年生きてきて、
今さら考え方を変えさせるのは困難です。


でも確実に言えるのは、
母は、苦しかったと思う。

生きづらかったと思う。

もっと楽な生き方があった。

どうしたら良いか、
分からなかったのだろう。


だから私は今日も
母に、
「お母さんはよくがんばってる。」
と、伝え続ける。


それは、確実に言える。
間違いのない事実です。


母について書いた記事です。
良かったら読んで行って下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?