真白かのん

18歳で夜の世界へ ホストに貢いだ現20代女の独り言 躁鬱の猫 この物語はフィクショ…

真白かのん

18歳で夜の世界へ ホストに貢いだ現20代女の独り言 躁鬱の猫 この物語はフィクションです

最近の記事

人生初、ホストへ行く②

初回で一通りキャストがつくと 友達の担当が「いい奴いた?」と聞いてくれて、 酔った友達の相手をしながら、男の子のことを こいつは話しやすいとか、相談にも乗ってくれるとか色々教えてくれた。 私は、サングラスの彼のことしか頭にはなかった だって…もう好きだもん 友達に笑顔で恋してるじゃん。なんてからかわれたが、 本当にそうだった。 初回から送り(仮指名)ではなく飲みなおし(本指名)をした。 お酒も詳しくなかったから 友達と同じピーチのスラっとを彼が来るまで飲んで待った。 席に

    • 人生初、ホストへ行く

      「ねえ、初回行ってみない?」 遅れて合流した私は驚いて言葉に詰まった 学校の友達からなんとなく言われたひと言 私にとって、 その日は20歳になって初めてのクリスマスイヴ… 友達2人は既に一軒行ってきたのか ホストのイベントのビンゴの景品を持っていた。 酔った2人に連れられて入ったビルの三階 そこで、人生が狂うなんて 知らなかった。 私は入店する前から心臓が飛び出そうなくらい緊張してた。 店内に入ると、今でも忘れない。 爆音のBGMにキラキラした装飾品に飾られた高いシャン

      • 愛の為の暴力

        「ごめんなさい。」 目立ちたくない 普通でいたい  だから、それでいい。 『彼女、ミステリアスですよね。』 葬式後、集まった人間のひとりが言った。 確かに、俺は…いや、 ここにいる誰も聞くまで知らなかった。 彼女がナニモノカー。 誰かの悪口も言わず浮いた噂もない 仕事も丁寧で、外見だって、年の割には奇麗だった。 そんな彼女の最後は普通とはかけ離れていた 発見されたときには腐敗し 部屋は荒らされており、争った形跡があったことから会社にも警察が来た。 会社内でも犯人捜し、

        • 仕事に出勤したくないとき

          正気の沙汰ではない 嫌なことに蓋をしていくなんて いずれ蛆が沸いてしまわないか… 服を脱ぎ捨てるように 名前を脱ぎ捨て 違う自分に着替える それがコスプレに過ぎないことだとしても 私の人生は 一生かけて私を失うための モノ 

        人生初、ホストへ行く②

          セックス&鏡

          部屋に響く喘ぎ声 アンアンッ… ギシギシッ… 呼吸で自分の意識をあらわすなら、 今の私がこんなに冷静なわけがない こんな激しく正常位で突かれているいるのに… 薄いライトに照らされた顔が綺麗だ、と 彼は感じている私を見ているだろうが、 私は… 鏡が取り付けられている天井をみている。 彼は太った身体を振っていて、 私は足を開いてカエルのようで… クライマックスになると 激しさを増している それ以上は耐えられない イクッ! …一体何処へ行くの わからない やっと呼吸を戻せ

          セックス&鏡

          パリ、娼婦の舘

          メゾン・クローズ 女を隔離した方がよく 日常生活では肉体も心も 隠すべきものは持っていなかった 修道院が魂に傷を負った女性のための サンクチュアリなら メゾン・クローズは身一つでも 住居を提供する避難所だ 〖現代も同じで直ぐに稼ぎが必要なら 寮に入り12時間働く 場所によってはコンビニにも勝手には行けない 自由がないところはまさに隔離空間〗 もちろん隔離する働きかただけではないし…… この後、パリも同じように 隔離するだけの働きかたではなくなるが 同じように現代と共

          パリ、娼婦の舘

          女が売るもの・男が買うもの

          目線を変えてみれば世の中は_ 風俗店の待機室で話されるのは 客や店への悪口,整形,ホスト…大体はこんな感じ。 夜にいる女の子は みんなでお喋りするのもお洒落もお金が好きだから 接客が終わって待機室に戻ると… いつもと同じような会話が聞こえる。 「じじいは分かってないよね。 お金で女の子との時間をかうんだから 顔にキスして化粧を落としたり ガシマンで怪我をさせるなんて論外! あくまでもレンタルだって!」 そう言う貴方は 酒癖が悪くてホストに酒を煽って暴れるから ヘルプに

          女が売るもの・男が買うもの

          伯父の初恋はわたしだった

          ここは地元のヘルスの一室 入店して三日に出会った私の初めての本指名は 「教えてあげるよオジサン」だった。 服の畳み方、キスの仕方、泡洗体に 謎の外イキについてなど… 毎回コンビニのスイーツと共に ネットの薄いエロを持ってくる。 いつも50分コースを週に一回 10分会話をしたら、お風呂に入りプレイをする。 プレイはその日ごとに違い、 オジサンのしてみたい薄いネットのエロの検証会で 新人の私は言われるまま… イマラチオをお湯の中やベットでさせられる日はハズレ 子宮を外からの刺

          伯父の初恋はわたしだった

          風俗街の良店

          私は、猫のいる風俗街がすき キスをして客の姿が消えたら、ため息をつく 「ふう、やっと最後の客が帰った。」 さっさと部屋の片づけをして帰ろう… (あ、私なんか精液のにおいがする。) 今日は何人だったかなぁ お腹が空いて頭が回らない とりあえずご飯を買いに行くか… ここは真っ暗だけど 一本先の大道理はまだ人が多くいる。 真っ暗なこの道に… この夜の街には、猫がいる。 夜行性って聞くけど なんでこんなところに…? 性の排泄口にみたいなここに この猫も私もどうしてここに

          風俗街の良店

          高校生の娼婦

          <将来の夢> 高校生のクラスメイト達は、東大の赤本を持ち 教室という箱でマインドコントロールでも受けているように 机に向かっている。 素直ってこういうこと? 将来のための勉強だけなんて… 味気ないとおもわないのか。 私も大学受験の勉強をしている… 卒業後の夜に向けて女を磨きながら。 表では、彼氏と受験勉強している学生。 一方で私は四月からどの店で働こうか調べて 技術に身体、法律などしっかりと準備をしていた。 どうしたら男性は喜んでくれて 気持ちよくなれるだろう?

          高校生の娼婦

          自己紹介

          わたし 20代  高校生の時に夜の仕事をすることを決めたのは何故か 何処までも夜の世界で生きたのに どうしてやめたのか。 夜と昼を経験しながら、 現在は、精神科に通いながら生活中。 夜の世界 ヘルスからソープ、マッサージ等 昼は学生、夜は__ 経験人数は三桁になり、ホストに育てられ 永遠の夜の世界に沈む 稼ぐためのものを私はもっていた その結果、水揚げしたホストと夜の世界を去る このノート 夜の世界は私たちのなんだったのか 気絶し、泣き崩れながらも夜の世界にいたの

          夜職を辞めるとき

          私の誕生日がきた そのときも出勤日で 朝から化粧をしていた。 もういやだ この仕事をしている女の子は きっと思ったことがあると思う。 わたしはなにをしてるの? この1年、何をしてたんだろう…… 書いていた日記を振り返る。 お金を稼ぐ→使う 心はすり減る いつまで? もう辞めよう 今日は誕生日だから…… 夜職を始めるのは みんなお金が欲しいから それなら、みんなはいつ 夜職を辞めるんだろう

          夜職を辞めるとき