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英語と大阪のおばちゃん

「1、2、3、と言いながら手を叩いてください」と言うと、ほぼ全員が発声と同時に手を動かす。でも本当は、手が当たった瞬間に発声する。なので、前者はテンポが半拍ずれる。日本人の感覚ではこのような「シンコペーション」気味のリズムに弱い。「ノリ」が日本人のそれとは違う。

「大阪のおばちゃん」はいつからあのようなリズムで話し始めたのだろうか?江戸時代でもあのように話していたのだろうか?
「大阪のおばちゃん」はなぜあのようなテンポで話すのだろうか?隣の京都の舞子さんが話す言葉とは明らかに異なる。

戦後まもなく有名になった「笠置シズ子」というコテコテの大阪弁をしゃべる女性歌手がいた。特に、大阪では有名だったらしい。彼女が有名になったのはジャズブルースの一種である「ブギウギ」のリズムで歌う歌。

学生だった頃、私はクラブやレストランでピアノを弾いていたので、ある程度の音楽の知識がある。彼女の歌のリズムはシカゴ発祥。「シカゴーブギウギー大阪」とキーワードを結び付ければ、「ズータズータズータ」という、シンコぺ気味のビートと(少し厚かましいような)大阪のおばちゃんの話すテンポがオーバーラップする。彼女の強烈な大阪弁とノリのいいアメリカ発祥のリズムの影響を受けた大阪の女性たちが、その「ノリ」で大阪弁を進化させたのだろうか?英語を話せる「大阪のおばちゃんたち」の英語を聞いてみたい。

画像は、私が前に作った「大阪弁-時制変換120」be able to の一部。
興味がある人は英語にしてみて下さい。

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