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【Refind Self】ネタバレ感想②

ゲームRefind Selfエンディング後の感想になります。
思いっきりネタバレがあります。



























相変わらずエンディング収集が楽しい。
自分の性格だとなかなか到達できないエンディングもひたすらメモって試行錯誤しながら進めてる。
ただ、哲学者・賢者・挑戦者・ギャンブラーは自分の力じゃ何とかならないかも。
極端に慎重か奔放になることが難しいのかな。不思議。

やっぱりうつわがナノマシンを撒いたことは間違いなさそう。博士が撒いてうつわが機能停止する前に撒き直して生き残った人間を滅ぼしたのかもしれない。

(ストーリー時系列)
1.博士は子供の頃、髪が白いという理由からいじめを受けることが多かったため人間不審に陥り、島に篭って友達を創る研究をするようになる。
2.博士の創り出したEAI(EMOTIONAL AI=感情を持ち自分の意思で動くAI)技術が盗まれる。
3.EAIは広く普及し、家族として側に置いたり労働させたり人間と共存するが、少しずつ家族や仕事を奪われたと不満を感じる人々が現れ、その声が拡がっていく。
4.全てのEAIは回収されることになる。
5.博士の島にも人間が押しかけ、あなただけがEAIを所有しているのは不平等だ、EAIを回収された人々から不満の声が挙がっている、EAIを差し出せと迫られる。
6.この事態を受けて博士とうつわは「何があっても2人で幸せになろう」と約束を交わす。
7.博士は人間と和平交渉を結ぼうとするものの、人間は博士の留守を見計らって島への武力行使を行う。
8.うつわが活動停止状態にされてしまう。
9.何とかうつわを修理できたものの、博士は「私は友達が欲しいだけなんだ。どうしてひっそり暮らすことすら許されないんだ。どうして私たちを攻撃するんだ。私の主張は一体誰が汲み取ってくれるんだ。」と余りにもやるせない気持ちでいっぱいになる。
10.博士はナノマシンを撒いて自分ごと人間を滅ぼし、ナノマシンの脅威が消え去るまでの100年間、自身のDNAを羊に保存、100年後に再び生まれ変わりうつわと共に生きようと計画を立てる。(=博士の約束)
11.しかしうつわは博士に「君は君。データはデータ。うまく説明できないけど、(故障したボディに)君という存在が宿ってるんだと思う。新しく作った君にバックアップしたデータを移したとしても君だとは思えない。それが人間の心って気がするなあ。」と博士から相手を想う気持ちを学習しており、博士と同じDNAを持つが博士の記憶のない生まれ変わった存在ではなく、亡くなってしまった博士の側で機能停止し共に眠ることを選ぶ。(=うつわの約束)
12.命令ではなく感情によって行動するEAIをコントロールするため、博士はナノマシンによる自身の死が迫る中、何度も何度もコントロールモードでうつわを起動し性格を設定し直し、彼女の自死を防ごうとする。(ゲームの内容)
13.いくら性格を変えてもうつわ自身の魂のような根底にある自我が自死を選んでしまうならと、博士はうつわの記憶を消してでもうつわを生かそうとする。
14.うつわだけでも生かしたいと願う博士の選択、2人一緒にいたいと願ううつわの選択、記憶を消すかどうかはプレイヤーが一度だけ選択することができる。
15.どちらか片方しか見ることができないので、私は記憶を消さない選択をした結果、うつわは羊を倒し、ナノマシンを撒き直して人間を滅ぼし、博士の側で機能停止したのだろう。

(誰にも汲み取って貰えなかった博士の主張)
以下博士の日記の穴埋め
「こんな……悪…なを、私だって好きで行っている訳じゃない。でも、私には私の理由がある。ああ。私は世界中の人間から、嫌われて死んでいくのだろうな。哀しいな。」
「誰か、誰でもいい。私は悪くないって知って欲しい。どういう風に伝えたらいいんだろう。」
「そうだ。この実験に、少しでも私の事情、私たちの事を知って貰えるように組み込もう。そう、これを読んでる君の事さ。」
(12.のコントロールモードでの性格設定に博士の事情を加えたもの=このゲームそのもの)
管理型「(博士は)私にアーカイブルームを作るよう命じているんですよ。事の一部始終を記録しておくとか何とか…。絶対に安全な場所に作らないといけないそうですし…。」
(博士が生まれ変わるまでの100年間、うつわは生きること、いのりは羊を守ること、管理型はアーカイブを作ることをそれぞれ博士に頼まれる。)

(つまり)
管理型が手を加えたという100年前の古いゲームを遊んでいるプレイヤー=記憶のない博士の生まれ変わりなのかなと思う。
一度しか見れないゲームのエンディングムービーは、背中にぜんまいのないうつわが、カフェのような場所で2人が好きだったコーヒーを飲んでいるところに、ドアベルの音がして誰かがやってくる…という内容だった。
詳しく覚えてる訳じゃないんだけど。
完全クリアするまでは実況も見たくなくて。
うつわは機能停止したはずだし、ぜんまいがなければ動けないはずだし、人類は滅亡してるはずだし、羊を倒したから博士が生まれ変わることはできないはずだけど。私は生まれ変わった博士が管理型の待つアーカイブルームに寄って、全てを知ってから生まれ変わったうつわの元に向かったのかなと想像してる☺️☕️

(最後に)
人間はどこまでも人間として描かれてるなあと思う。
「これを見てる人、いたらどうか助けてください。何とかTNNニュースをジャックしてこの情報を配信しています。世界保安機関地下シェルターは既に壊滅状態です。きっと誰かが既にナノマシンに感染している親しい人を無理矢理入れたのでしょう。もうここは終わりです。ひどく汚染されています。どうか、ここには来ないで。命を繋いで。」という必死なメッセージがあったり、

博士の弟さんもうつわに対して「君は初期型だね。馬鹿な姉に伝えてくれ。今すぐこんなことは止めるんだと。」と言っているので、博士は事情を知らない人間側から見たら"人類の敵のマッドサイエンティスト"なんだろうけどそうではなく命懸けで"姉"を止めに来ていたり、
博士が既に亡くなっていると伝えた時に「俺の努力は全部無駄だったって訳だ。何で機械なんか…俺がい…のに…。」と言い遺して亡くなるので、お姉さんのこと好きだったんだな…としんみりしちゃう。
弟さん、お姉さんに人類もろとも滅ぼされちゃうの哀しいなあと思うし、同時に、お姉さんの友達に対して機械なんかとも言っているのでお姉さんとは気持ちがすれ違っていたのかもしれないなあと思う。
髪の色はいじめの後付けの口実だったように言ってたけど、弟さん含め、うつわ以外は黒髪なのも少しだけ寂しい。そんなのどうしようもないけど。

博士のうつわが他の人の手に渡るくらいなら人間ごと滅ぼすというのも、うつわが壊れるくらいならうつわの意思を無視してでも性格を変えたり記憶を消したりというのも私は賛成できないし、
うつわの博士が死ぬなら自分も死ぬ、博士と絶対離れないという考え方も、ちょっと哀しすぎるよ。

元々の人間不審に加えて人間に散々振り回されて、大切な存在だけは奪われたくないと思うことも、
大切な存在を失った時に生きる気力が湧かない、一緒にいたいと願う気持ちもわかるけど、
どちらも正しくて正しくなくて、それがすごく人間らしいと思う。

博士にはできれば人間滅ぼして欲しくないし、滅ぼすにしろナノマシンの抗体作って生き延びて欲しいし、うつわもラーメン食べたらおいしいって笑顔になるし猫も好きだし、ゆっくりうつわ自身の幸せを増やしていっても良かったと思う。
EAIはみんなうつわを心配して見守ってるし、博士の生まれ変わりが博士とは違うと感じても、また別の関係を築けると思うし。

何より感情があるEAIたちが人間に回収(処分…?)されたの悲しすぎる。家族として過ごしてた相手と引き離されたり、EAIが家族であることや人間と同じように生きていることを偽物か本物か判断しようとしたり、そんなのひどいぜ!

でも私も自分よりよりEAIが愛されて、家族の中に自分の居場所がなくなったりしたらやだし、優秀なEAIと比べられたりしてもやだ。
そんなことしてくる相手が問題なんだけどさ!

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