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島ごとぽるの展


海の無い県で育った私は、海や島とは無縁な生活を送ってきた。ましてや広島県は居住地から遠いこともあり訪れたことがなかったのだが、島ごとぽるの展を機に因島へ初上陸。

因島北インターを降りてまず思ったのは、幟旗があちらこちらで靡いていて一つの国みたいだと思ったこと。あんまりたくさんあるものだから、徐々に現実味を帯びていき島ごとぽるの展が開催されていることを悟った。島の中心は山に囲まれていて、本当に島にいるのかと思ったのだが、土生港のある海沿いまで行くとやっぱり島であることを知らせてくれて。

海沿いをしばらく走り、古き良き住宅に囲まれた細い道を進むと折古の浜が。朝方に訪れたものだからあまり人はおらず、波の音がよく聞こえた。ファンらしき2人組が海を眺めている様子を横目に浜へ降りると、ふかふかな砂が靴を覆い、少し童心にかえったような気分になった。私は海とは無縁の生活で浜辺を歩いた記憶は数えるほどしかないけれど、折古の浜が自分の中で1番綺麗で穏やかだと思った。

島内をドライブしながら青影トンネルへ。綺麗に整備された新青影トンネルから少し外れた道を上るとトンネルがあって、対向車で大きな車が来ないように祈りながら通り過ぎた。歌詞にもあるように急な坂の先にあるものだから、この道が通学路だと大変だっただろうなと苦笑い。

ミツイシヤ。住宅街の細い道の先にあって、生活の中に溶け込んでいるんだと実感した。趣のある建物にはポスターがいくつも飾られていて、ポルノグラフィティのルーツが詰まっていた。店内も360°ポルノグラフィティ一色で、なんだか幸せな気持ちになった。写真を撮ったりグッズを買うなどして店内をぐるりと回り、もっとじっくり見ていたい気持ちもあったが、サウンドウォークの時間が迫ってきたので渋々退散。

サウンドウォーク。受付を済ませて謎解きキットをいただいたのち、イヤホンから流れる案内に沿って進めていった。これがまたなんとも暑くて。受付所はしまなみビーチがすぐ目の前にあり、海水浴を楽しむ人で賑わっていて羨ましい気持ちに駆られたがなんとか謎を解きすすめた。汗だくになりながらも終盤に差し掛かると、白い灯台の方へと案内された。灯台からの景色は見事で、因島大橋を下からの角度で眺めることができた。青空と海と白い灯台と因島大橋。サウンドウォークがなければここまで辿り着くことができなかったと思うと感慨深くなった。全て解き終わり駐車場へ戻る途中、大福を販売するお店があったので立ち寄ってみることに。八朔大福がまだ残っていたので購入。とても暑くてすぐには食べられそうになかったので落ち着いたら食べることにした。中には白あんとみずみずしい八朔が入っていて非常においしかった。自宅まで持って帰れないのが悔しいくらい。

島内を巡っている道中にはラッピングバスを見かけた。バス旅もいいなと思いながら思い出写真館へ向かった。ポルノグラフィティの年表や写真などが飾られていて、若い時のポルノグラフィティの写真が見れて嬉しかった。どうしても時間がなくてラバッパーのエリアには行けなかったけれどかなり充実した時間を過ごすことができた。

ポルノグラフィティの起源に直で感じられたのは貴重な経験だと思った。本当はもっといろんな場所を巡りたかったけれど、またの機会にとっておこうと思う。
ありがとう因島。必ずまた訪れます。

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