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遥かなる至高体験~タントラマンへの道(第99話)

蘭:前回は、TMさんときこちゃんと他の二組のカップルさんたちとの合同セッションのお話を聞かせてもらったせいか、わたしも我慢できなくなってしまって。でもそのおかげでまたまたTMさんに別世界に連れて行ってもらうことができて。本当に、女に生まれてきて良かったぁ~! って感じました。
でも、きこちゃんは、わたしが昨日味わわせてもらったようなところまでは到達していなかったんですよね?
まだまだ序の口だったんですよね?
だとしたら、わたしって本当に幸せ者ですよね!
ありがとうございます!

TM:そうだね。きこちゃんの頃は、快感の源泉は「摩擦」や「圧迫」や「振動」による刺激がほとんどだったからね。
まぁ、それだけでもオーガズムに達することは十分に可能だし、普通はそれで満足してる人が大半なんじゃないかな。
で、そこに、相手の男性に対する愛情も伴っていたり、男性からの愛情を感じることができれば快感ももっと高まる可能性はあるけどね。

でも、昨日の蘭ちゃんとのセッションでは摩擦による刺激だけでなく、男女の性エネルギーの活性化と交換もなされていたし、土台となる「氣」を十分に循環させておいたから、表面的な刺激による快感とは比べ物にならないくらい深いところから湧き上がってきて、宇宙の果てまで広がっていくような快感というか至福に包まれる感じがしたかと思うんだ。

蘭:そうです、そうです! もう、声もだせないし、言葉にもできない、ただただ身体も全身が「気持ちいい」なんて言葉じゃあ全然足りないくらいだったし、心もとっても満たされていて幸せそのものでした。

TM:声も出せない? いや、声は思いっきり出してたよ!(笑)

蘭:いやだぁ! 全然覚えてないですぅ。 わたし、何か変な事言ってませんでしたか?

TM:うん。「止めちゃダメ~~!」みたいな淫乱っぽいことは言ってなかったよ。 ただ、僕に思いっきりしがみ付くやら絡みつくやらで、腰をグイグイこね回すように動かしながら、「TMさん、大好き!」って叫んでくれてたよ。
だから、僕も、「蘭ちゃん、僕も蘭ちゃんが大好きだよ~!」って叫びながら、丹田に溜まった氣と男性エネルギーを混ぜ合わせた状態にして、ペニスの先端から子宮に直接注ぎ込んだんだ。
そうしたら、蘭ちゃんはほとんど意識を無くしたようになってしまって、今度は本当に声も言葉も出なくなってね。
厳密には呼吸はしていたから、喘ぎ声っぽい声はでるけど、言葉にはなってないって感じかな。

蘭:わたしのこと、「大好き」って言ってくれたんですね! 全然覚えてないけど、無意識レベルでは覚えてるのかも。それが聴こえてたから、そこから先は究極の至福感を感じることができたんでしょうね。

TM:そうだよ。ペニスの先っぽからエネルギーを注入してからは、性エネルギーも一段と激しく循環しはじめて、それがやがて二人を完全にひとつにしてくれた。
更には、二人は二人だけの世界に留まることなく、宇宙全体とひとつになったように感じただろう?

蘭:そう! 性感帯だけが感じている快感じゃなくて、身体全体が快感で満たされていて、でも、それだけではなく、もっと精神的なレベルの快感っていうのかな。 もう、言葉では表現できないけど、生きる喜びって言えば良いのかな。とにかく身も心もものすごく気持ちが良くて幸せだったの。

TM:言葉にはならなかったけど、「すごぉ~い! もっとぉ~! 止めないでぇ~~!」って感じだったでしょう?

蘭:そう。ずっと続いて欲しかった。終わって欲しくなかったの。

TM:僕もそうだったよ。 で、あの状態のまま二人で一緒に肉体を離れるのが僕の考える「理想的な死に方」なんだ。
でも、そのためには、もっと探求しておかなければならない世界もあるし、身に着けておくべきスキルもあるから、まだまだ鍛錬を積まないと。
あとは、その鍛錬を共に実践してくれることになっている「ツインレイ」の女性とも出逢わないとね。
まだまだ「遥かなる至高体験」だよ。

蘭:そのツインレイってわたしじゃないのかなぁ?

TM:どうなんだろう? 本当にそうなら、出逢った瞬間に分かったんじゃない? っていうか、僕たちはそもそもどうやって出逢ったんだっけ?

蘭:そういわれてみればそうですよね(笑)。
いつ、どこで? わかんない!
じゃあ、もしかしたらそうだったのかも、っていうことにしておいて、
話をきこちゃんとの思い出話に戻してもらって良いですか?
で、きこちゃんとはどうなったの?

TM:きこちゃんに対する気持ちは、愛撫をしている時には愛おしく思えるんだけど、日常ではそこまで「大好き」って思えるようにはならなかったんだ。性格も悪いなんてことは無かったのにね。
きっと、その頃はまだ、女性の外見に拘り過ぎていたのかもしれない。
でも、それはきっと、きこちゃんも同じだったと思うんだ。
彼女にとって僕は決して理想のタイプじゃあ無かった。
でも、彼女は僕のことを好きになろうとしてくれていたように思えるんだ。

例えば、フェラチオをしてくれる時。
不二子は僕の精液を飲み込まずに吐き出して、うがいをしてたけど(笑)、
きこちゃんは、初めての時から「ゴックン」って飲み込んでくれてたからね。精液を飲み干すことと愛情のレベルのは、ある程度は比例するんじゃないかって思ってるんだ。個人的な経験の範囲での話だからサンプル数が少なすぎるかもしれないけど。

蘭:あ、それはあると思いますよ。食べちゃいたくなるくらい好きっていう気持ちになることはあるもん。でも、殺人鬼みたいに実際に相手のお肉とかを食べることはできないけど、大好きな男の人の精液なら飲みたくなるのは不思議でもなんでもないですよ。

TM:まぁ、その言葉に嘘はなさそうだね。蘭ちゃんは僕のもしっかりと飲み込んでくれてたし。

蘭:えぇ!?  全然覚えてないんですけど・・・。でも、あんなふうになってしまってたんだから、何をしでかしててもおかしくないですよね・・・。
でも、嬉しい! TMさんの身体の一部が、わたしの身体になったのね!

TM:性器の結合や精神やエネルギーが一体化しただけではなく、お互いの身体の一部を消化吸収し合って一体化したってことだね!(笑)
僕も、蘭ちゃんの唾液はもちろんのこと、愛液も無意識のうちにもたっぷり飲み込んでるんだから!

蘭:やっぱり嬉しい! ねぇ、わたしたち、本当にツインレイなんじゃない?

TM:うん、だから、それはまだこれからの楽しみにとっておこうよ。

蘭:意地悪だな~。 あ、でも、きこちゃんはツインレイじゃあなかったってことですよね?

TM:そういうことになりそうだね。
彼女との性的関係は、あくまでも肉体関係が主で、精神的な愛情交換は少なかったと言うほかなさそうだな。少なくとも僕の方からはね。

例えば、彼女は小柄だったから、当時、知る人ぞ知るだった「駅弁ファック」なんかを試すのも比較的簡単に出来たんだよね。
出来たけれど、早漏はそのままだったんで、駅弁に疲れるか、疲れるより先に果ててしまうかで、完璧に実践することは出来なかったんだけどね。

どっちにしても、今から思うと肉体レベルの快楽追及に留まっていて、精神や魂の高揚感を得るにはまだまだの段階でしかなかったんだ。

蘭:じゃあ、きこちゃんとはその後、どうなったの?

TM:当時、僕はダイビングにハマってしまったことがきっかけになって、
東京を離れることを本気で考えるようになっていたんだ。
だから、きこちゃんともお別れすることになってしまった。


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