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エクソシスト~タントラマンへの道(第116話)

~ Previously on ”The Way of the Tantraman” ~

TM:そうだったね。じゃあ、蘭ちゃんから説明してあげてよ。

蘭:



TMさんはペロペロが大好きなんですよ。幼少期から女性器に並々ならぬ興味関心を持ち続けてきたこともあって、それはもう愛情と情熱を込めて一生懸命に舐め続けてくれるんですよ。
そうそう! TMさんは、挿入とピストンは超早漏なんですけど、ペロペロは時間無制限に出来るみたいです。



それはさておき、ペロペロに関しては、まさに「好きこそものの上手なれ」と言う表現がぴったりです。
緩急、強弱、硬軟、ん~っと、他に何かあるかなぁ、、、
とにかく変幻自在で、もう、・・・・
だめ! これ以上説明は無理! なんかまたムズムズしてきちゃった~。

TM:もう、しゃ~ないな~!(笑) じゃあ、休憩にしよう♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

蘭:ほんの少しだけ休憩するハズだったのに、ちょっとしたリトリートになっちゃって!(笑)
急だったから二泊三日しかできなかったけど、できることならもっとずぅ~~っと行っていたかったな~。

TM:蘭ちゃんとの休憩がそんなに短い時間で終わるはずないだろう?(笑)
僕は最初から、少なくとも6時間位は必要かなと思ってたよ。
でも、途中で急に思い立って、実際にあんな場所にまで移動して二泊することになるとはね!(笑)
でも、そのおかげで新境地の開拓も出来たんだから、やっぱり身体の声、魂の声を聞きとって、その内容をすぐに実行に移すことは大切だってことがわかったよね。
まぁ、確かに二泊じゃあ全然物足りなかったから、今度はもっと長期コースにチャレンジしよう。

蘭:うん。すっごく楽しみ! あんなにワイルドな大自然の中で二人っきりで過ごせるなんて、まるで「アダムとイヴ」になったみたいじゃない?(笑)
綺麗で豪華なホテルも良いけど、わたしは今回みたいな野生に戻ったみたいな生活も好きよ。

TM:水も食料も全部自然が供給してくれるから、あそこは最高だよ。
一般的には危険だとされる生き物もいるにはいるけど、僕らは彼らとも深いところで繋がって理解し合えるから、敵対関係にはならずに共生も出来るし、お互いに干渉しない生き方も選べるので、どっちにしても害を被ることは、まず心配ないからね。

それにしても、蘭ちゃんの絶叫は凄かったな~。狼の遠吠えどころの騒ぎじゃなかったから、野生動物たちもビックリしたんじゃないかな。

蘭:もう、そんなことは言わなくても良いの!
TMさんだって凄かったわよ。耳元であんなに大きな雄たけびを聞かされたもんだから、耳が「キィ~~~~~ン!」ってなっちゃったじゃないの!
鼓膜が破れなくて良かった!(笑)

TM:やっぱり、大自然のエネルギーに包まれてると、我々が本来持っている生命エネルギーも大自然のそれと同調してパワーアップするってことがわかるよね。

蘭:そうよね。わたしたち二人だけじゃなくて、周囲の自然とも一体になってしまうような感じになるのよね。
溶け合ってしまうみたいな感じ。

TM:いやぁ~、とにかく今回のリトリートは思いがけずとても有意義なものになったのは間違いないから今後も続けて行こう!

蘭:やったぁ~! 
ところで、そろそろ話を元に戻さないとね。

れいこさんとのセクシャルな日々は続かなかったのよね?
今、れいこさんとは同棲もしていないんだから。
れいこさんとはどうなっちゃったの?

TM:そうだなぁ、彼女との交際は2年弱で、そのうち同棲していたのは1年間くらいだったかな。
で、同棲を初めてすぐに、彼女が特異体質の持ち主だということが判明したんだよ。

蘭:特異体質って?

TM:うん。その説明をするには、『れいこ』と命名した所以を話した方がいいな。
『れいこ』を漢字で書くと『霊子』なんだ。
つまり、彼女は霊媒体質でね。
突然、何者かに憑りつかれたようになってしまって、わけのわからない言葉を喋ったり、くねくねと蛇のような動きをしたりするんだ。
夜に独りで起き出して、ストリッパーのような踊りをすることもあったり。
というわけで、『霊子』。

蘭:えぇ~~~!? 怖くなかったの?

TM:うん。怖いと思ったことはなかったけど、少々面倒だったよ。
で、興味深いことに、そんなふうに変身してしまった時には、
性的な刺激を与えてやってオーガズムにまで導いてやると治るんだよ。

でも、時間の経過とともに、再び何の前触れも無く突然変身するんだな。

で、また、オーガズムを体験させてあげると元に戻って、、、、みたいに、その繰り返し。

蘭:怖いよ~!(笑)
もしかして、霊子さんの身体に、その状態になったらオーガズムに導いてもらえるっていう条件反射が出来ちゃったんじゃない?
イキたくなったら変身する、みたいな。

TM:そもそも彼女がそんな状態になる原因は特定できなかったんだから、その可能性は完全には否定しきれないとは思う。

一応、可能性としていくつか考えてみたんだ。

一つ目は、本当に何か霊のようなものが彼女に憑依して、彼女を乗っ取るからというもの。
つまりホンモノの憑依、果たして憑依にホンモノってことがあるのかどうかは謎だけど。

二つ目は、彼女は多重人格で、状況によって異なる人格が出現するというもの。

三つめは、憑依状態は実は彼女の自作自演、つまり現実逃避の一形態である。
と、まあ、こんなところだけどね。

蘭:なんだか、わたしも彼女に似てるんじゃないかって心配になってきたわ。
だって、わたしもあの時は何かに乗っ取られた感じになるって言ったでしょう?
だから・・・。
ちょっと怖い。

TM:あぁ、それなら安心しても大丈夫。蘭ちゃんが乗っ取られてるとしても、乗っ取っているのはとても良い喜びのエネルギーだからね。
れいこの場合は、ハッキリ言って、もっと低級なエネルギー体に乗っ取られてるか、個人的に抱えている強大な闇が表出したような感じだったから。
なので、蘭ちゃんとは真逆なんだ。

蘭:ありがとう。良かった。安心した。
それで、れいこさんの症状は改善したの?

TM:彼女が乗っ取られてしまった時には、オーガズムに導くことで一時的にせよ正気に戻すことが出来ていたので、僕はその一連の行為のことを、「エクソシスト」って呼んでいたんだ。
意味はわかるよね?

蘭:うん。悪魔祓いをする人の事よね。
「エクソシスト」の映画も観たことあるよ。
わたし、スパイダーウォークできるよ!(笑)

【スパイダーウォーク】

TM:あぁ、そうか! 中国雑技団にいたこともある蘭ちゃんにとっては、あれくらいは朝飯前ってところだろうね!
ねぇ、今ここでやってみてよ!(笑)

--蘭、スパイダーウォークを披露する。

TM:うわぁあ! 凄い! 
ついでに、口を大きく開けてベロを出して、白目をむいて、「がぁ~~!」って言ってみて!

--蘭、素直にリクエストに応える。

TM:ギャハハハハッ! あ~~っ、腹が痛い~~~!!怖いよぉ~~!(笑)
通りで、アノ時のエビ反りが尋常じゃないハズだわ。
エビ反ってる時の顔も、そんなだったりして!?(笑)
いやぁ、本当に感動ものだよ。ありがとう!

蘭:訓練が辛すぎて雑技団からは逃げ出しちゃったんだけど、セックスには都合のいい身体になれたみたいだから感謝してるわ(笑)。

あ、それで、れいこさんから悪魔を追い払うことはできたの?

TM:いや、無理だった。なにしろ僕は本物のエクソシストじゃないしね。
彼女の霊障っていうのか、分裂症というのか、人格障害というのかわからんけど、その症状はどんどん酷くなってしまったんだ。

で、ある日のこと、「霊が●●(日本でも有名な霊場)に行けと言っているから行ってくる」と言って出かけて行ったきり、戻ってこなかったんだよ。

蘭:えぇっ!? 

TM:まぁ、正直なところ、帰って来てくれなくて良かったんだ。彼女が出かけて行った日の夜は、超久しぶりに熟睡できたからね。それまで心身ともに相当な疲労が溜まってたんだろうな。

というわけで、最終的には僕はエクソシストとしてうまくやり遂げたと言えるのかしれないな(笑)




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