【公認心理師】現任者講習会テキストのチェックリストまとめ

若い国家資格、公認心理師というものが気になり、情報を集めました。

講習会テキストをパラパラしてみると、結構勉強になります。

講習会を受けるかどうかはともかくですが、この講習会テキストのチェックリスト(各トピックの最後にある、まとめとなるチェック)がなかなかいいので、まとめてみます。

ちなみに講習会テキストとは
https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b515034.html
となります。

金剛出版のものです。

公認心理師の職責

公認心理師の役割
1.公認心理師法の目的・定義について説明できる
2.公認心理師の業務・役割を説明できる
3.秘密保持義務について説明できる
4.信用失墜行為の禁止について説明できる
5.資質向上の責務について説明できる

多職種連携および地域連携
1.多職種連携および地域連携による支援の意義を説明できる
2.チーム医療について説明できる
3.多職種連携および地域連携に必要な共通言語について説明できる

公認心理師の法的義務及び倫理
1.職業倫理的な義務・責任について概説できる
2.法的秘密保持と職業倫理的秘密保持の違いについて説明できる
3.公認心理師の法的義務と職業倫理の関係を説明できる

心理に関する支援を要するもの等の安全の確保
1.公認心理師自身の専門的能力の範囲内において援助を行うことの意義を説明できる
2.明確で切迫した危険への対応について説明できる
3.他の専門職や関係機関へのリファー(紹介・照会)について説明できる

情報の適切な取扱い
1.秘密保持について説明できる
2.秘密保持の例外状況について説明できる
3.インフォームド・コンセントの具体的内容について説明できる
4.インフォームド・コンセントの重要性について説明できる

自己課題発見・解決能力
1.自己課題を発見するために必要な支店について説明できる
2.自己課題を解決する能力とその方法について説明できる
3.職業的成長プロセスについて説明できる
4.生涯学習について説明できる

関係行政論

保健医療分野における法規や制度の要約
1.医療法について概説できる
2.地域保健法および地域精神保健サービスについて概説できる
3.精神保健福祉法について概説できる
4.精神障害者保健福祉手帳制度について概説できる
5.心神喪失者等医療観察法について概説できる
6.医療保険について概説できる

保健医療分野における心理社会的課題と事例検討
1.保健医療分野における心理社会的課題と心理支援について概説できる
2.保健医療分野における事例検討のポイントについて説明できる

児童
1.児童福祉法を概説できる
2.児童相談所と児童福祉施設を概説できる
3.児童相談所と市区町村の関係について概説できる
4.児童虐待の定義について説明できる
5.児童虐待の早期発見と介入について説明できる
6.児童虐待の予防について概説できる

障害児・者
1.措置制度と支援費制度について概説できる
2.障害観の変容について概説できる
3.障害者・児福祉領域における公認心理師などの心理職の役割について説明できる

高齢者
1.老人福祉法について概説できる
2.介護保険法について概説できる
3.高齢者虐待防止法について概説できる
4.新オレンジプランについて概説できる
5.高齢者福祉領域における公認心理師の役割について説明できる

教育における支援:主な法律
1.教育基本法について概説できる
2.学校教育法について概説できる
3.いじめ防止対策推進法について概説できる
4.義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律について概説できる
5.発達障害者支援法について概説できる
6.障害者の権利に関する条約について概説できる
7.障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律について概説できる

教育における支援:行政
1.生徒指導提要について概説できる
2.チーム学校について概説できる
3.学習指導要領の改訂について概説できる

教育分野における心理社会的課題と事例検討
1.学校心理学の枠組みについて概説できる
2.3段階の心理教育的援助サービスについて概説できる
3.マネジメント委員会、コーディネーション委員会、個別の援助チームについて概説できる
4.生態学的アセスメントについて概説できる

司法・犯罪分野における法規や制度
1.少年事件における法規や制度について概説できる
2.刑事事件における法規や制度について概説できる
3.犯罪被害者支援における法規や制度について概説できる
4.家庭紛争事件における法規や制度について概説できる

司法・犯罪分野における心理社会的課題と事例対応
1.司法・犯罪分野における関係機関の連携と協同について概説できる
2.客観的事実と主観的事実へのアプローチについて説明できる
3.バランス感覚と自己を客体化できる能力について説明できる

産業・労働分野の法令
1.労働基準法について概説できる
2.労働組合法について概説できる
3.労働関係調整法について概説できる
4.労働安全衛生法について概説できる
5.安全配慮義務について概説できる

労働者の心の健康に関する法令や指針
1.職場復帰支援について概説できる
2.ストレスチェック制度について概説できる
3.過重労働対策について概説できる

精神医学を含む医学

心身機能と身体構造および様々な疾病や障害
1.ヒトの成長・発達と老化について概説できる
2.人体の部位、各器官等の構造と機能、性差・生殖について概説できる
3.主要な症候、疾病と障害について概説できる

がん・難病等の心理に関する支援が必要な主な疾病
1.サイコオンコロジー(精神腫瘍学)について概説できる
2.緩和ケアにおける心理支援について概説できる
3.人生の最終段階における心理支援について概説できる
4.尊厳死を望む人への心理支援について概説できる
5.悲嘆に対する心理支援について概説できる
6.がん・難病をもつ小児に対する心理支援について概説できる
7.移植・再生医療におけるしんりしえんについて概説できる
8.透析における心理支援について概説できる
9.地域包括支援における公認心理師の役割について概説できる
10.多職種協働について説明できる

精神疾患総論
1.精神症状について説明できる
2.現在の精神疾患の診断について説明できる
3.主な精神疾患について説明できる

向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化
1.向精神薬の分類と薬理作用および適応症の関係を説明できる
2.薬剤の薬物動態の各段階を概説できる
3.薬剤の薬力学的特性(作用機序)の種類を概説できる
4.薬剤による耐性・依存・離脱について概説できる
5.向精神薬の選択の原則と問題点について説明できる
6.向精神薬のプラセボ効果について説明できる
7.向精神薬の治療反応性に影響を与える要因について説明できる
8.向精神薬の処方の原則について説明できる
9.向精神薬の種類による効果発現の相違について説明できる
10.向精神薬の副作用(有害事象)の特徴について説明できる
11.向精神薬の自殺関連有害事象の問題点と対応について説明できる
12.精神障害を誘発しうる治療や検査目的にて投与される薬剤の種類を説明できる
13.違法な精神刺激薬による精神障害について概説できる
14.抗精神病薬の種類と適応、その特徴について概説できる
15.抗うつ薬の種類と適応、その特徴について説明できる
16.気分安定薬の種類と適応、その特徴について説明できる
17.ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬の特徴と問題点について概説できる
18.注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬の種類とその特徴について説明できる
19.向精神薬の主な副作用について説明できる

医療機関との連携
1.医療のプロフェッショナリズムについて説明できる
2.医療安全について説明できる
3.医療記録について説明できる
4.自殺リスクの評価について説明できる
5.入院適応・行動制限の判断について説明できる
6.医療機関との連携およびチーム医療について説明できる

心理的アセスメントと支援

公認心理師の実践における心理的アセスメントの意義
1.心理的アセスメントの目的について説明できる
2.インフォームド・コンセントの意義について説明できる
3.専門職としてのアカウンタビリティについて説明できる
4.エビデンス・ベイスト・アプローチについて説明できる
5.生物ー心理ー社会モデルについて説明できる
6.事実への適切なアプローチについて説明できる

心理的アセスメントに関する理論と方法
1.心理的アセスメントの目的について説明できる
2.心理的アセスメントと支援の関係について説明できる
3.心理的アセスメントの基本姿勢と構えについて説明できる
4.心理的アセスメントとその所見について説明できる

心理的アセスメントの実践
1.心理的アセスメントの実際的展開について説明できる
2.把握が望まれる情報の内容について説明できる
3.ケースの理解と心理的支援について説明できる

力動論に基づく心理療法
1.心理力動的心理療法の特徴、基本原則、過程と特徴について説明できる
2.心理力動的心理療法に関するエビデンス、適用、限界について説明できる

行動論・認知論に基づく心理療法
1.認知行動療法の基本的な考え方について説明できる
2.症状を行動と認知で捉えることについて説明できる
3.機能の分析について説明できる

その他の心理療法・心理支援
1.ヒューマニスティック・アプローチについて説明できる
2.実存的心理療法について説明できる
3.システム論的アプローチについて説明できる
4.森田療法について説明できる
5.統合的アプローチについて説明できる

適切な支援方法の選択と調整
1.特定の診断に対するエビデンスを考慮することについて説明できる
2.対象者の価値観や文化的配慮を考慮することについて説明できる
3.対象者の人格的な特徴に適合させることについて説明できる
4.対象者の変化のステージとレベルに適合させることについて説明できる

心の健康教育に関する事項
1.予防の分類について説明できる
2.予防のために用いられる方法について概説できる
3.国内の予防プログラムについて概説できる

基礎心理学に関してはチェック項目なし。

以上となります。

ちなみに、チェック項目があるからといって、テキストの本文に答えがあるとは限りません。
ちょっぴり残念なところ。

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