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古いオートバイ、投資の対象か愛好家の宝か

こんにちは。スティーブンです。

私の趣味の一つにオートバイがあります。
今乗っているのは1976年のホンダ製、いわゆる旧車というやつですね。

私は大体の場合、新しいものより古いものが好きです。
オートバイに限らず、車、歌、映画、建物……
おおむね70~80年代くらいのカルチャーに心惹かれる傾向があるのですが、自分自身は生まれてもいない時代なのになぜでしょうね?

でもこういう人も意外と多いみたいで、最近は80年代のシティポップなんかが海外でも人気があるみたいですね。(ちなみに私の最近のブームはカルロストシキ期のオメガトライブです)

うーん……た、たまらん。


話がそれました。

今回お話したいのは「最近の旧車のオートバイの値上がりが異常すぎる」件についてです。

きっかけは、先日家を掃除していたときに出てきた昔のオートバイの中古車情報誌を読んで驚いたからです。
2012年発刊のその雑誌は絶版オートバイのみを取り扱ったものなのですが、ご多分に漏れず中古車の物件情報が載っているわけです。

ところで皆さんは「ZⅡ(ゼッツー)」というオートバイの名前を聞いたことがありますでしょうか?
1973年にカワサキから発売された、今なお旧車界では絶大な人気を誇る車両なのですが、当時の新車価格は41万8,000円だったそうです。

それが手元の雑誌には300万円以上の値段が付けられております。
「50年前のオートバイを誰がそんな価格で買うんだ?」と思われるかもしれませんが、これは10年前の話です。
現在はどうなっているのでしょうか?中古車販売サイトを見てみましょう。

さすがに年式的に販売数が少なくはありましたが、最安でも500万円、最も高額な車両は900万円以上という価格設定がされておりました。

新車価格の20倍以上!?


古いオートバイは、単に物としての価値だけでなく、その時代や文化を体現する、かけがえのない価値があります。
単に乗り物としての機能だけでなく、そのデザインや技術、そして、その時代に生きる人々の思いや文化を反映した、まさに時代の証であるとも言えましょう。
私を含めた旧車の愛好家は、そのような点に魅力を感じるからこそ、高い維持費を支払ってまで愛車に乗り続けているのではないかと思います。

とはいえ、ここまで価格が高騰してしまうと話は変わってしまいます。

原因はいくつか考えられますが、こうなってしまうと「実用品」や「趣味の品」というよりも「投資対象」という側面がより強調されて見られるようになってしまうのは、もはや避けられないと言えます。
特に昨今はありとあらゆるものが転売されて投資の対象とされることが増えてきたように思えます。

旧車という性質上、今以上に市場に台数が増えることもありえませんし、高騰が高騰を呼びさらなる高騰につながることも想像に難くありません。
(そもそも日本という国は税金の関係上、古い車やオートバイを維持することに全く向いていない国でもあります)

私は、古いオートバイは、投資の対象ではなく、愛好家の宝であると主張しします。
古いオートバイを投資の対象として考えるのではなく、あくまでその魅力を愛する人々に、行き渡るような世の中になってくれることを切に祈るばかりです。


#お金について考える



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