Note 100: マイナンバーカードがなくてもラクチンな確定申告!?
要点:
このツイートに対するツッコミポイントだけをまとめておきます。
ツッコミポイント(1):ICカードリーダーがなくても、スマホでもマイナンバーカードは読めるよ!
ツッコミポイント(2):マイナンバーカードがなくても、税務署でIC・パスワードを交付してもらえばe-Taxは出来るよ!
ツッコミポイント(3):PDF印刷したら、郵送しなくても、税務署に直接持っていけば、書類が出来ている場合は並ばないし、夜は時間外ポストに入れられるよ!
ツッコミポイント(4)★重要★:青色申告で65万円の控除を受ける場合は、e-Taxじゃないとダメだよ!
これだけで納得した方は以下を読まなくて構いません。
2022-02-17追記:今年も締め切りは4月15日までに延長されました。ただし、還付申告の場合は早く申し込むほど早く戻ってきます。
★
フリーランスや商店主など、事業主に該当する人は毎年自分で税金を計算して自分で納付する確定申告というのをやる。
サラリーマンはやらなくていい。毎月の給料から、鼻血がでるほど源泉徴収されているからだ。昔からクロヨンとかトーゴーサンピンと言って、事業主は節税の手段がいろいろあるけど、サラリーマンはガラス張りだ。
まあ、扶養家族がいたり、生命保険に入っていたりすると年末調整というのをやると少しだけ戻ってくる。
ただ、サラリーマンにも確定申告した方がいい場合があって、土地や株の売買で急にお金が入った場合や、大病に罹って医療費が半端なく掛かった場合、あとふるさと納税した場合だ。
ふるさと納税だけの場合はワンストップ制度というのがあって別の手続きをすれば確定申告しなくてもいい場合もある。詳しくは過去記事参照のこと。
ぼくは今年も確定申告したらほんの数万円戻ってくる。
さて、確定申告というと、毎年2月から3月に、めんどくさいとか、税務署が混んでて大変とか、そういう怨嗟の声が澎湃と沸き起こる。
それ以外にも、昨今話題のマイナンバー制度に伴って、e-Tax、電子納税というのが話題になっている。
ところがぼくは、どちらもしていない。
ぼくは税務署のサイトで申告書のPDFを作成し、コンビニのプリンターで印刷して、郵送してすましている。
手間なしだ。
と、いう趣旨のことをツイートしたら、あっと驚きなされ、数万件に渡ってファボリツされた。
言うところのバズったというやつだ。
バズってうれしい気持ちもあるが、軽い気持ちで荒いツイートをしたせいもあって、「いやこういう場合はxx・・・」「こういう場合はxx・・・」というツッコミを何十件もいただくことになった。
全員善意である。
ということで、ここにまとめておく。誰かの役に立てばいい。
マイナンバーカードがある場合
まず、マイナンバーカードを持っていれば、e-Taxが使える。
マイナンバーというのは国民全員に振られた番号であるから、すでに出来ている。問題は、写真入りのプラスチック製のICカードであって、これは役所に出向いて作成しなければならない。また、完成したら役所に取りに行かなければならないそうだ。
マイナンバーカードを作ると、通販サイトなどから報奨金をもらえることがある。
楽天でも5千ポイントもらえるので、作ってやるかと思って、川崎市のサイトを調べて驚いた。なんと、いま役所で申し込んでも出来るまで2ヶ月ぐらい掛かるという。
今が1月27日なので、2ヶ月後は3月27日だ。確定申告の申し込みは、今年は3月15日まで。ダメじゃん!
ということで、現時点でマイナンバーカードを持っていない人は、マイナンバーカードを使ったe-Taxは使えない。
マイナンバーカードの他には何がいる?
マイナンバーカードを持っている人も、自宅でそのカードを使って納税する以上、何らかの読み取り装置がいる。
ぼくは、パソコンに接続するICカードリーダーが必要なのかと思っていた。
ちなみに、ぼくはこれ、持っている。
いぜんSuicaが電子家計簿マネーフォワードに対応していなかったことがあって、わざわざ読み取るために買っていたのだ。
今も、部屋のどこかにあるはずだ。
で、これがなくても出来るらしい。
最近のスマホであれば、マイナンバーカードを読み取れるらしいのである。これが突っ込まれポイント(1)だ。
iPhoneで言うと、7以降は大丈夫らしい。
へー。
iPhoneにモバイルSuica、つまり、ICカードとして読まれる機能があるのは知ってたけど、別のICカードを読み込む機能があるとは、浅学にして知らなかった。
勉強になりました。
ところで、スマホでマイナンバーカードを読み込めたとしても、収入や支出や医療費なんかはPCで打ち込んでいいのだろうか。
全部スマホでプチプチ打ち込むのは、ちょっとキツイ気がする。
ここははっきりしないので、各自調べてください。
おいらはマイナンバーカードを持ってないので調べない。
マイナンバーカードがなくてもID・パスワード方式があるさ
これがめちゃめちゃ突っ込まれたポイント(2)だ。
マイナンバーカードがなかったとしても、事前に税務署に行って交付を受ければ、ID・パスワードをもらえる。
それを使えばe-Taxが使えるそうだ。
なお、マイナンバーカードが普及するまでの暫定措置ですって。
ぼくはこれも使わない。
税務署が遠いのだ。
そもそも、コロナ禍で外出しづらいから、税務署に行きたくない。
「税務署に行ってIDの交付を受ければ、税務署に行かずにe-Taxで確定申告できます」って、どうなんだろう。
まあ、税務署が近い人はそうすればいいだろう。
PDF印刷方式について
で、ここからはぼくが常用しているPDF印刷方式の紹介になる。
Chromeなどの対応ブラウザーで国税庁のホームページを開き、確定申告コーナーに行って、いろいろ打ち込む。
いろいろ打ち込むので、長丁場になるが、途中までで保存して後から続きを打ち込むことも可能である。
このとき、手元にファイルをダウンロードするのがちょっとドンくさいが、逆に完成途中のデータは向こうに渡さずに済むということでもある。
医療費はエクセルで打ち込める。ドラッグストアで買った風邪薬やシップなどの、いわゆるOTC薬も全部申告できるから便利だ。
領収書は取ってないと思われるかもしれないが、ぼくは薬は全部クレカ払いにしてマネーフォワードで管理している。これでも領収書の代わりになる。(ような気がする。自己責任でお願いします)
そうこうしているうちにPDFが出来る。慣れれば数時間の作業だが、ぼくはダラダラした性格なのでまる1日以上掛かる。
で、出来たら印刷する。
自宅にプリンターがあればそれを使って印刷すればいいだろう。会社にプリンターがある人はそれを使ってもいいんじゃないですか。そのへんは各自アレンジしてください。
ぼくはプリンターが壊れてから買い直していないので、コンビニのマルチコピー機で印刷している。自分宛てにPDFを添付したメールを送って、iPhoneをローソンに持っていって、PrintSmashというアプリを使ってやっている。まあ他にもいろんなやり方があるでしょう。
で、印刷は、原本と控えの2通ができる。両方とも封筒に入れる。なお、返信用封筒を入れておくと控えは後日返してもらえる。
で、郵送する。ぼくは郵便局の窓口で出す。
まず重さを計ってもらって、シール式の切手を2枚出してもらい、1枚は返信用封筒に貼る。で、原本、控え、返信用封筒を入れて封緘し、「本日の消印になりますね」と言って窓口のおばちゃんに渡せば一丁上がり。
なお、これは、今年の場合3月15日の消印有効である。
いぜんは締切日の深夜23時に出来たので、東横線に乗って横浜の郵便局に行き、深夜受付で当日消印にしてもらった。
税務署に直接持っていけばいい
突っ込まれポイント(3)。
税務署に行くとポストがあるので、そこに入れれば郵便料金も掛からないそうだ。
へー。
税務署に近い人はそうすればいいだろう。
ぼくは遠いので郵送にさせていただきます。
ちなみに、締切の翌日、今年で言えば3月16日の早朝、税務署がオープンする前に、夜間受付に言ってねじ込めばギリギリ期間内に納付できるらしい。
これはちょっと面白いけど、本当に出来るのか責任は取れません。
e-Taxじゃない方法の落とし穴!?
ところが、PDF印刷方式にはマジで陥穽があって、ここは重要ポイントだ。教えてくださった皆さんに感謝します。突っ込まれポイント(4)。
青色申告という、複式簿記方式で申告すると税金がグーンと戻ってくる制度があって、10万円までは特別に控除されるとか、65万円までは特別に控除されるとか言う。
この、65万円の特別控除が、今年からe-Taxまたは電子帳簿保存が必須になったらしい。
そんなに税金収めないので、よく知らない。
ここはちゃんと調べてください。
ま、そういう人はとっくに知ってるよね。
あと、PDF印刷郵送方式は、どうも還付が遅い気がする。
控えの郵送も、なんか遅い。
忘れたころに来る。
ぼくの場合はほんとうに僅少額だからいいとする。
もともとみんなそうやってるんじゃないの?
さて、突っ込まれポイントその(5)は、「もともとみんなそうやってると思ってた」というやつだ。
それは、まあ、そうかもしれない。
普通にこの方法がラクチンだと思うからだ。
まあ、でも、書いた。
読んでくれてありがとう!
(この項終わり)
会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA