Note 72. メールの振り分けはiPhoneでやるのがラクチン

たいていのことはスマホよりPCでやった方が早いし、仕上がりもいいんだけど、メール(Gmail)の振り分け、つまり「これは削除」、「これはアーカイブ」というのだけは、iPhoneでやるのが速い。

削除は左にスワイプ(赤い表示)、アーカイブは右にスワイプ(緑に表示)だ。中を見た場合も削除はゴミ箱アイコンをタップすればいいし、アーカイブはなんか[↓]みたいなアイコンをタップすればいい。じっくり読んだ方がいいのは放置する。

間違えてスワイプしても数秒だったら「元に戻す」をタップすればいい。

いや、スマホのGmailアプリの使い方ぐらい知っていたんだけど、「PCよりGmailの方がラクチン」ということまで思いつかなかった。

PCのGmailアプリ(Web版)はめんどくさい。
まずチェックボックスをクリックしてオンにしてから操作を選ぶ。
この小さなボックスをクリックするという作業が年を取ると途方もなく辛い。
なんとかキーボード操作で出来ないか検討したがカンタンにはできないようだ。
あと、必要なボタンが普段は隠されていて、マウスカーソルをボタン領域に持って行くと浮かび上がるという余計な機能(レスポンシブデザイン?っていうの?)が痺れるほど使いづらい。
何だよアレ。

Thunderbirdのようなサードパーティのアプリを使ったり、マウス動作を記録再生するようなハックを使えばいいと言われそうだが、そうやって面倒を増やすのも辛い。
いや、いいやり方はいくらでもあるんだろうけど、スマホ版アプリで十分だ。

メールの振り分けだけだったら携帯でやればいい、と言うのはホリエモンさんがガラケー時代の2004年にすでに言っていたことだ。

この本は大変感心して読んだ。
ぼくなりにまとめると、メールは以下のように分かれる。

- タイトルを見るだけで読まないで削除と分かるもの
- 中を一回見るだけで削除すればいいもの
- 「OK」「ダメ」「あとで電話して」などと一言返事をすればいいもの
- じっくり読まないといけないもの

以上の振り分けはケータイで、タクシーの中で出来てしまう。
タクシーがオフィスについてPCの前に座るときには「じっくり読まないといけないもの」は半分の半分の半分の半分、6%ぐらいになっていると言う。

あと「OK」「ダメ」「電話して」などの一言で済むメールは、一言で済ませたほうがいいと言う。
「お世話になります。ますますご健勝のことと存じます」などとPCで書く方が失礼だし、それで早く送れるメールを先延ばしにするのが一番失礼だという。
どうなんだろうね。
それは彼だから許されるのかもしれないし、日本とアメリカで違うかもしれない。
(Gmailも一言返事のサジェストボタンがある)

まあそういうことで、メールは携帯でスキマ時間にフィルタリングして、本当に腰を据えて掛からないといけないメールだけ後でPCでやればいいんだという話は、たしかに合理的で感銘を受けた。
上の本は、最近の彼の本に比べても実際的で具体的なのでオススメだ。

ただ、ぼくはさいきん通勤もしていないし、社長じゃないからタクシーにも乗らない。

でも、家にいても、スマホの方がGmailの振り分けは速いのだ。
これは盲点だった。
実はさいきん、メールベースの決済システムをテストしていて、PCとスマホで同じことが出来るか試していた時に、最も面倒な「テスト済みメールの大量削除」が、スマホだと夢のように速いということに気づいたのだ。
スワイプというのが素晴らしい。
ボタンも大きく、間違いがない。

何よりもいいのが、椅子に座っていなくても出来ることだ。
デスクワークが長いとお尻が痛くなる。
スマホだと立っていても出来るし、なんなら寝ていても出来る。
大好きなタブレットスタンドを使って、iPadでやると最高だろう。

ただ、うっかり返事を書こうとすると肩が凝る。
その作業はPCでやった方がいい。
あと、迷惑メールの自動削除フィルターを作るのも、PCでやった方がいい。
その切り分けは必要だ。

それにしても、言っちゃあなんだけど、ぼくほどPCやスマホに詳しい人間が、PCだと遅い作業がスマホだと早くなることもあると気づくなんて、新鮮な衝撃だ。
こんなこと、もっと頑張って探せばあるかもしれない。

(この項終わり)

会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA