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いのち賭ける人たち

南スーダンで、他の3人とともに、2人のイエスの御心の姉妹会のシスター、メリー・ダニエル・アブーとレジナ・ロバ・ルアテが16日に殺されました。乗り合いバスに乗ってシスター4人で移動中の犯行で、犯人は依然不明、動機が書かれていませんが、20日に営まれた葬儀ミサで、ジュバのムラ大司教は宗教的理由で殺害された殉教者だと語っています。現地はそういう状況なのでしょう。
2人は、学校教育を行っている南スーダンで創立された修道会所属で、シスター・アブーは総長、ルアテは看護師で保健衛生の講師をしていた人で、こうしたリーダーを失った損失も大きいと伝えられています。

わたしはアルゼンチンの教会での経験があるので、こうして殺される人たちのことを耳にすることは肌がひりひりするようで辛いです。最近の教皇フランシスコの映画(↓)でも、アルゼンチンの軍事政権による迫害を国際社会に訴えようとして1970年代に殺されたアンジェレリ司教などのことが描かれます。こうした犠牲者が教会からも多数出ました。

そうした犠牲者の遺族、拷問を受けてPTSDを負っている人たちに、わたしも当地でたくさん会いました。戦争、紛争、軍事力による暴力はそういうものを生み出し続ける、と身にしみています。
おふたりのシスターとそのご家族、修道会のメンバーたち、そして遠い南スーダンの人々のために、祈りたいと思います。


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