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お金は価値の具現化にふさわしいか

私はお金が大嫌いである。これは大学に入った時くらいに思い始めたことで、社会に逆らってしまう考え方なので封じ込めていたが、四年経った今も思い続けている。なので、最近は素直にこの感情に向き合っている。

お金は大事である。しかし、お金がなくなってもなんとか生きていくと思う。強くそう思う。お金がなくなるということは私にとって自由だ。好きな食べ物を自分の力で手に入れることができる。それに時間を費やすことを責められない。お金があることによって好きな食べ物を得たり、こだわりを持って選ぶことは時間の無駄で、高いお金を手に入れることによって効率化していると言える。でも、たくさんのお金を手に入れるために苦しみを伴うとするのであれば、いっそお金なんか捨ててしまった方がいい私は思う。

先進国に生まれたからこんなことを思っているのだと自分でも思う。発展途上国に生まれていたら、きっと違うと思う。でも、それはたらればだ。私は日本という先進国に生まれて、お金で買えない価値に出会ってしまった。そして、いかに私たちがお金に縛られて生きているのか、お金がなければどんなに自由か考える。お金がなくなったらそれはそれで困るんだろうけど。

嘆いていないで、考えよう。私たちは考えることが必要だ。批判することは簡単だ。でも、その批判から仮説を生み、考えて行動していかなければならない。社会の流れに乗っかっているだけではダメだ。お金は無くならないと思う。少なくとも私が生きている間にここまで大きくなった貨幣制度を変えることはほぼ不可能だと思う。でも、もっと自由な生き方ができる、と自分に期待しているということだ。きっとお金だけじゃない。いろいろな方向から考えて、私は私の人生を、そして人間として一人の人間として後の世代に自信を持って話せるような世界を作りたい。