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ワークエンゲージメン状態だった時を覚えていますか? ~ワーク・エンゲージメントを語る・伝える①~

和男:今年、僕たちゴールド人財は、「私たちゴールド人財こそが、ワーク・エンゲージメントを体現しているんだ」ということを受講生の皆さんにお伝えしていくことが大きなテーマだね。

由美子:そうです。私たちは、定年後の再雇用で働いています。当然、ある時期からは給料も大きく下がります。肩書も無くなります。でも、そういう外的動機付けがなくても、働くことに喜びを感じられるということを伝えていきたいですよね。

和男:ワーク・エンゲージメントはどういう状態かというと、「熱意」「活力」「没頭」「自律」「貢献」この5つで表現しているんだけど、このワーク・エンゲージメントって年齢に関係ないんだよね。

由美子:この5つの状態を今までも体現してきたとは思いますが、それを自覚していることが少なかったと思います。それぞれに振り返っていきましょう。カズさんがワーク・エンゲージメントを感じた話を聞かせてください。

和男:まずは若かった時。20代後半から30代って「活力」があって、仕事に「没頭」していたと思う。新規の開発プロジェクトなんかは、一からシステムを作り出す仕事だから、毎日忙しかったけど楽しくて仕方なかった。あっという間に一日が終わっちゃうって感じだった。由美ちゃんの若いころはどうだった。

由美子:はい、私も30代で総合職になりたての頃は、張り切って仕事してました。初めて係長になったときに、昭和時代の紙が多い仕事をシステム化するなんていうことに「没頭」していたこともありましたよ。ただ、ワーク・エンゲージメントを感じていたかっていうとちょっと違うかもしれません。

和男:僕は役付になって管理業務とかルーチン業務が多くなり、次第にワーク・エンゲージメントは高く無くなってきたかなぁ。次にワーク・エンゲージメントを感じたのは、癌にかかったことがきっかけかもしれない。最初にがんに掛かったのが42歳。今や2人に1人ががんに掛かると言われているけど、まさか自分が・・・。癌って治療が終わっても「完治」って言わないで「寛解」って言うんだ。また、いつ再発するかもしれないからね。実際僕も2回再発したし、これからまた再発するかもしれない。やっばり、大きな病気を乗り越えると、人生観とか仕事観って変わるんだよね。病院の先生や看護師さんはもちろんだけど、家族や担当してた仕事を分担してくれた会社の人にも支えられた。自分が働けるようになったら、より一層恩返しと言うか人の支えになってあげたい、と思うようになった。「貢献」ってやつかな。これががんに掛かったことで気づいたワーク・エンゲージメントかな。

由美子:支えがあってのワーク・エンゲージメントということがよくわかりましたよ。自分だけで感じるものではないってことですよね。私の場合、振り返ってみてワーク・エンゲージメントを感じたのは、役職定年のときです。役職定年は、頭では分かっていましたが、全く経験のない部署へ異動になったときは、「お役御免ですか?」って思ってしまって、落ち込みました。でも、初めて行ったその部署は、実は新任の次長に自分の経験を伝えることができる部署だったんです。クレーム対応の仕方や、女性メンバーとのコミュニケーションの取り方を伝えることが出来きました。そして、出張先の支社の女性との面談の中で、「話を聞いてもらってスッキリしました」ということを言ってもらうことで、自分が所属している部署に関係なく人を応援することができる。「自分の経験が活かされた」と思えたんですね。役職定年でへこんだところから、なんだか、モーレツに自分の役割りは、これだ!ということを見いだせて、次から次へとやりたいことが湧いてくる。お金とか肩書に関係なくて、その仕事に没頭できたんです。私が初めてワーク・エンゲージメントを感じた瞬間だったかなと思います。

和男:僕たちの経験からも、ワーク・エンゲージメントって年齢に関係ないし、モチベーションが下がったことがきっかけになることもあるよね。「給料が下がったから下がった分だけ」なんて言う働き方は僕たちには無かった。年齢を重ねるごとに「自律」とか「貢献」とかが高まると思う。「もうトシだから・・・」なんて思いたくない。

由美子:そうですね。まだまだ私たちにもワーク・エンゲージメントを感じたことが、色々出てきますね。次回はそのお話をしましょう!

昌高



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