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「コミュニケーションの再構築」をして繋がろう ~心からの「ありがとう」で信頼関係を育む~

高久和男と昌宅由美子の「シルバーではなく、輝き続けるゴールド人財への道」

由美子:この3月末で再雇用が満了し、無事に会社を卒業することが出来ました。47年間の長い期間働き続けてこられたのは当り前のことではなく、多くの方の助けがあってここまでこれたのだと改めて感じました。一人一人に退職の挨拶をしていくと、お世話になった時の場面が色々と思い出されました。その当時はやってもらって当たり前と思っていたことも、振り返ってみるときっと大変な思いでやってくれたんだろうなと、今ならわかることもありました。だからこそ「ありがとう」を心の底から伝えました。
 
和男:「ありがとう」って大事な言葉だよね。
 
由美子:長い会社生活に慣れてしまうと仕事だからやって当たり前、上司・部下の間でお礼をいうなんて・・という気持ちがあったかもしれません。当時は素直に言えてなかった「ありがとう」を具体的な場面で伝えることができました。感謝の気持ちを伝えることは言われる相手にとっても嬉しいことですが、伝えている本人にも前向きな感情が湧いてきます。自分が忘れていたことに相手が感謝してくれる場面もあり、「え~、そうだったんだぁ」って本当にうれしい感情がこみ上げてきました。
 
和男:上司と部下の間柄ってビジネスライクな付き合いが多いかもしれないけど、やってくれたことに対してちゃんと心から「ありがとう」って言えているかどうかってことだね。
 
由美子:「ありがとう」って本当にいい言葉ですよね。でも、なかなかこの言葉が素直に言えていない人が多いんじゃないでしょうか。そんな時は、自分に何か良いことがあった時に、このことは自分以外のところで起きていることなんだと思うことや、自分にしてもらったことに対して相手の気持ちや行動を想像してみることで、感謝の気持ちを育むことができるんです。
 
和男:笑顔で「ありがとう」が自然に言える人は、周りから喜ばれる存在だって言える。50代後半以降は会社での役割も変わってきて、指示を出す方から仕事を頼まれる存在になってくるから、意識しないといけないね。周りからの視線の違いに気づかなくちゃいけない。
 
由美子:そうですね。人と親しくなる、信頼関係を育むコミュニケーションを再構築する時期でもありますね。まさに会社での肩書やポジションではなく、人間力が問われる世代だということを自覚して、「ありがとう」の感謝の言葉を自分から発信することが自然にできたり、「今の自分のコミュニケーションはこうだから・・」というような自分の常識を捨て、友人や家族と同じように思いやりのある言葉を伝えられるコミュニケーションが取れるようになって欲しいですね。
 
和男:感謝をすればするほど人との絆が強まり、幸福感も高まるとも言われている。そのためには会社以外の人とのつながりはいいことだよね。会社以外の人とのコミュニケーションって、年齢や肩書による上下関係っていうものは通用しない世界。だから誰が偉いとか誰がリーダーシップを取るべきだとかは関係ない。若かろうが老練だろうが、そのコミュニティに相応しい役割があって自分もその役割に徹せられるかということが大事。さらにこの経験が会社に戻った時の気づきになるといいよね。そういう意味で、いつでもどこでも素直に「ありがとう」を言える人であり続けたい。
 
由美子:会社を卒業した今、築いてきた会社での人間関係ではない新たなコミュニティに入ることもあるかもしれません。そんな時、自分が今置かれている環境や関わりが持てているすべての人への感謝の気持ちを持ち、まずは自分から「ありがとう」を伝え、お互いが「ありがとう」を言い合える人間関係を育んでいきたいと思います。
 
 
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