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ワークモチベーションを上げる映画③パッドマン 5億人の女性を救った男

映画の感想

パッドマン 5億人の女性を救った男 ⭐︎4.0

※一部ネタバレを含みますので、ご了承ください

遡ること2000年代前半🇮🇳🍛
清潔で安価な生理用ナプキンが手に入らず苦しんでいたインドの女性たちを救うため、自ら低コストの商用パッド(ナプキン)の開発に奔走した実在のインド人男性の苦難の道のりを映画化したノンフィクション作品。
カースト制が色濃く残るインドにおいて、農村部の村人たちにとって「清潔なナプキン1セット55ルピー」はあまりにも高価すぎる🤑

単に生理用品が供給されていないだけでなく、生理に対する社会の穿ったバイアスがありました。
ほとんどの男性は生理とそのメカニズムを知らず、女性は生理を口にするのを恥じていました。生理が「穢れ」などと表現されている様を観て、隣で観る大手化粧品メーカー生理用品営業担当のwifeは「さいってい💢💢😤」とブチギレていました。(大丈夫、時代は変わったのです)
ちなみに、当時のインドでは生理を表すスラングが5,000以上あったらしいです。作中の子供達は”テストマッチ”と呼んでいました。

そのため、多くの貧しい女性たちはナプキンの代わりに使い古し汚れ切ったスカーフを使用し、時に病にかかっていました。そんな社会環境において、主人公ラクシュミは妻を想い、手作りナプキンの開発、研究を進め、村八分になりながらも生理用品を普及させていくのでした。動機はまさに善でしたが、受け入れ体制ができてない村からは「そんなに女の股が気になるんか💢」と、変態扱い。観ていてフラストレーションが溜まります😅

大学や大手企業の作った機械を1つ1つの工程に分解し、製造単価を下げられないかと試行錯誤の毎日。まさにリバースイノベーションの最たる例です。
キッチンのミキサーからも着想を得るほどの、ラクシュミの嗅覚と問題意識の高さに驚かされました。

そんなラクシュミは1人の女性パリーとの出会いを境に、サクセスストーリーを歩みます。パリーこそ、目利きであり、汗かき役であり、もっとスポットライトを浴びてほしい女性でした。
国連でのラクシュミのスピーチは、心に響きました。「問題が嫌なら死ねば良い、問題こそ生きるチャンス」と、問題だらけで不自由なインドで生まれたからこそ、多くの人にとって役立つことができたと主張していました。

✔︎いかにして人を巻き込み説得するか
✔︎村での雇用機会創出を通じて、いかにしてみんながハッピーになる仕組みを作るか
✔︎ものづくりの現場ではどのような着想が必要か 等々、ビジネスのエッセンスがぎゅっとまとめられていました。

ただーし、視聴いただいた方は共感してもらえると思いますが、本作のエンドには納得がいきません…🥹
ビジネスとロマンスは共存しないんですかね?私はパリー推しです🥺

#パッドマン5億人の女性を救った男
#インド映画
#映画鑑賞記録
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