何でもない初秋の朝に
ある9月の朝6時半、
洗濯台を拭きにベランダに出た。
綿あめのような薄い雲がかかった、深く青い空。
遠くから優しく登る朝日。暑くも寒くもない朝の空気。
秋特有の、香ばしい香りを吸い込む。
それは乾いた土、熟成した木々の葉から出る生命力を含んだ風。
しばらくすると、近所からの朝食の香りに置き換わる。熱々に煮込まれたスープ、こんがり焼かれたパン。
何でもない日の朝、世界に満ちた幸せの香りを忘れないよう、心の宝箱いっぱいにつめ、人々の幸福を祈った。
おはよう。
ある9月の朝6時半、
洗濯台を拭きにベランダに出た。
綿あめのような薄い雲がかかった、深く青い空。
遠くから優しく登る朝日。暑くも寒くもない朝の空気。
秋特有の、香ばしい香りを吸い込む。
それは乾いた土、熟成した木々の葉から出る生命力を含んだ風。
しばらくすると、近所からの朝食の香りに置き換わる。熱々に煮込まれたスープ、こんがり焼かれたパン。
何でもない日の朝、世界に満ちた幸せの香りを忘れないよう、心の宝箱いっぱいにつめ、人々の幸福を祈った。
おはよう。