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『脱・会社命』で働き方、生き方を考える~50代、60代が向き合う会社と自分の関係

由美子: 今回は前回のハピネスサロンでのテーマ『脱・会社命』での話を踏まえて、50代~60代における今後の働き方、生き方について話していきましょう。会社命で働いてきた私たちの世代にとって、『脱・会社命』と言われるととても難しいハードルです。1社に長く勤めていると尚更です。
 
和男:僕たち昭和世代は自分や家族のことを顧みずに、残業や休日出勤は当たり前にやってきた。ワークライフバランスなんて言葉もなかったよね。会社に多くの時間を費やしていることが会社のためだと思っていた。そうすることで会社は自分のことを守ってくれる、何とかしてくれると思っていた。でも、そうじゃないってことに、この年齢になると気づくことがある。
会社に所属していると50代にとっての大きな壁は役職定年。55歳~58歳位と会社によって幅はあるけど、大体このくらいの年齢の人が直面するひとつの大きな壁。今回の参加者にも役職定年に戸惑って自分の立ち位置がわからなくなった人がいた。
 
由美子:今までの管理職という役割から目の前にいる人を心から応援できる役割を見つけ、「自分はこれがやりたかったんだ」っていうことに気づいた人もいました。会社で自分が本当にやりたかったことに出会えるということもひとつの『脱・会社命』です。私も役職定年になったときに「自分はお役御免なんだ!」ということを経験しました。もがき苦しみそれでも会社での自分の役割を探し続けて、今の仕事に辿り着いた。役職定年になって真剣に自分と向き合ったからこそ、気づけたことだと思いました。
 
和男:「再雇用になった時はもちろん葛藤もあったけど、今はそれを乗り越えてイキイキ働いている。職場の人からも頼られていて、それが自分のモチベーションになっている。」という人や、「現役時代は業績だとか評価だとかしがらみがあったけど、今はそういうことを気にせずに働くことができて、ストレスが少なくなった。」という60代の参加者もいたね。朝早くから夜遅くまで仕事一筋だった人生から、朝活をしてから出社したり、会社以外のコミュニティに参加したりと、ゆとりのある人生を歩んでいるなぁと感じたね。
 
由美子:こんな方もいました。カズさんが57歳でシステムエンジニアから人事部という全く違う部門に異動になったときの話を聞いて、その人は、自分事として考えてみると、違う職種に転職したように思えて、改めて「自分はやっぱり今の仕事がしたい」と思ったようでした。今の会社ならどこの部署でも構わないというよりも会社を辞めても、今の職種の仕事がしたいっておっしゃってましたね。
 
和男:その仕事にやりがいを感じているんだね。でも僕は人事部に異動した今が、やりがいのある働き方をしているかもしれない。社員面談を担当したり、社内外の若手にアドバイザー役を買って出たり、と充実した日々を送っている。僕らの年齢は会社のために働くというよりも、次世代メンバーを応援し育てることが大切な役割だけど、今の仕事はそういうことが目に見えて実感できているかもしれないね。ゆみちゃんはどうだろう?
 
由美子:私もその気持ちは持ち続けていますし、今、目の前にある「ジョブコーチ」という仕事に全力で取り組んでいます。障がい者雇用で働いている方の面談もキャリアコンサルタントの資格を実践で活かせている。自分の限られた時間の中で強みを活かして貢献することが出来ていると思っています。ただ、私がこうして働けるのは会社にいる間です。来年の3月で再雇用期間が終了します。会社を辞めた後も同じように働けるのは至難の業です。自分にとって会社を本当の意味で離れるのは初めての経験になります。すごく不安もありますが、これからも自分らしく貢献できる仕事を探し続けていこうと思っています。
 
和男:「キャリアコンサルタント」という国家資格を持っていても、独立開業して生計を立てるのは難しいし、ゆみちゃんがいま働き甲斐を感じている「ジョブコーチ」という役割も、企業に属していないと仕事として成り立たない。会社に依存はしていなくても自分らしく周りに貢献できる働き方をしていきたい、というのが参加してくれた人の一致した意見だったね。だからこそ僕たちゴールド人財コンビは、人生のちょっぴり先輩として、その働き方のロールモデルを目指さないとね!責任重大だ!
 
 
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今回のテーマは『コロナで自分の働き方、生活、人生観の何が変わった? コロナ明けの3か月で何が変わった?』
日時 2023年8月19日(土)10:00~12:00
 

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