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ただ進めば至る(3) 100km完走

2010年10月19日


四万十川ウルトラマラソンは昨年に続いて2回目の参加です。ウルトラマラソンにはこれで4回目の参加です。昨年の四万十川ウルトラマラソンは13時間40分で完走できました。このときは後半に足の裏が痛くなり、足が地面につくたびに激痛でした。辛かったので、「二度と参加したくない」と思いましたが、今年もまたそのウルトラマラソンのスタートラインに着きました。不思議ですね、マラソンて。もう嫌というほど苦しいのにまた参加してしまいます。

四万十川ウルトラの楽しみのひとつ、前夜祭
帰ってきました、蕨岡中学校に

朝5時半、周りは暗闇の中でのスタートでした。篝火が道端に焚かれ、和太鼓が鳴り響く中でスタートしました。選手は皆、異様に盛り上がっていました。これがウルトラですね!

道に並べられたワンカップの空き瓶です。中に蝋燭を入れて真っ暗な道標としています。この頃は今はみんながつけているヘッデン(ヘッドライト)は無かったのでこの明かりが頼りでした。

四万十のコースはスタートから最初の17キロまでなだらかな登り、その後21キロ地点にある峠に向けて標高差600mを一気に上ります。登りつめたところのエイドはまさにオアシスです。

その後32、3キロ地点くらいまで下って四万十川に合流します。それからなだらかな下りでゴールまで四万十川沿いを走るコースです。コース途中の名物は、水量が多いときには水没する沈下橋です。橋の上から覗きこむと落ちてしまいそうでした。

オカリナを吹いて応援してくれる人がいたところ

今年の目標は「完走」すること。そのつもりで最後まで維持できそうなペースで走りました。心配だった腰痛はエイドで立ち止まると鈍い痛みがありましたが、走っている間は痛みがありませんでした。後半に時計を見ながら計算すると、あまり時間的余裕がなくなっていました。

最初の頃の関門では30分くらい余裕があったのに、だんだん余裕がなくなって最後の方は締切まで数分というきわどいタイミングでした。残り30キロで経過時間は9時間54分、残り4時間06分。

10キロでおよそ1時間20分くらいのペースでしたので、そのペース維持でちょうど。つまり「もう休む時間がない」という状況でした。70キロ走ってきて足の疲れも相当感じている中での、この現実がすごいプレッシャーとなりました。それからはエイド以外では止まらない、エイドも最小限のストップにするようにしました。「走りつづけること」がとても辛かったです。何度も立ち止まってリタイアしようかと思いました。そのうちに思考力もなくなってほとんど無意識で走っていました。ただ、左、右、左、右と同じ動作を繰り返しているだけ。ふと気がついたら目をつぶって走っていたなんてこともありました。

80キロ手前の関門、閉鎖6分前に無事通過。危なかった、危なかった。残り20キロ。残り時間2時間48分。休めない状況に変化はありません。

あとハーフマラソン1回、、、か。立ち止まって休みたいという気持ちとの戦いです。腕、首、足の筋肉、つま先、色々なところが悲鳴をあげ始めていました。前の夜に仲間で話したことを思い出しました。「これだけ走ってるのだから痛くて当然」「みんな痛い」ただ同じ動作を機械のように繰り返してなんとかゴールに辿り着きました。ギリギリでしたが、なんとか時間内にゴールしてメダルもゲットしました。こんなに苦しかったのに、去年のように「もうウルトラは走りたくない」とは思わないのはなぜなんでしょうか。

ラップタイムは
00km-10km 1時間19分
10km-20km 1時間21分
20km-30km 1時間26分
30km-40km 1時間16分
40km-50km 1時間27分
50km-60km 1時間29分
60km-70km 1時間37分
70km-80km 1時間17分
80km-90km 1時間16分
90km-100km 1時間20分
ゴール 13時間49分20秒
(公式記録は13時間49分37秒)

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