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『白洲次郎 占領を背負った男』を読んで

最初にその名前を知ったのは、何だったのだろうと思いながら、Wikipediaを見てみたら、

1994年に放送された日本テレビ「たけし・さんま世紀末特別番組!! 世界超偉人伝説」で

「風の男・白洲次郎伝説」として生い立ちから晩年までを紹介したのを観たのが最初だった。
「かっこええ〜」と、さんまさんが絶賛していたのを覚えている。

その後、かなり時間を経て、
2012年NHKで「負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜」というドラマを観た。主演の吉田茂役は渡辺謙、白洲次郎役は谷原章介だった。

吉田茂がスゴイと思ったのはもちろんだが、それは右腕の白洲次郎がいてこそなのだと思った。

何か大きなことを成し遂げるには、熱い想いを持った人望ある人の元に、同じように熱い想いを持った人が集まるのだなあ、その時代に、その中に入ってみたいなあ、と思った。

何と言ってもカッコいい!カッコよすぎる!

GHQの要求に対して白洲はイギリス仕込みの英語で主張すべきところは頑強に主張し、GHQ要人をして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた。とか、

昭和天皇からダグラス・マッカーサーに対するクリスマスプレゼントを届けた時に「その辺にでも置いてくれ」とプレゼントがぞんざいに扱われたために激怒して「仮にも天皇陛下からの贈り物をその辺に置けとは何事か!」と怒鳴りつけ、持ち帰ろうとしてマッカーサーを慌てさせたといわれる。とか、

サンフランシスコ講和会議で、「講和会議というものは、戦勝国の代表と同等の資格で出席できるはず。その晴れの日の原稿を、相手方と相談した上に、相手側の言葉で書く馬鹿がどこにいるか!」と一喝、急遽日本語に書き直した。とか、
妻の正子と子息に残した遺言書には「葬式無用 戒名不用」とか、

いや、カッコ良すぎるでしょ。…まさに「風の男」だ。

賛否両論あったり、実態のよくわからない人ではありますが、魅力あるおもしろい人だ。

白洲次郎のように、地位や名誉より、実際に人の役に立ち、ひけらかさず、さりげなく、生きていきたい。

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