アイデンティティ

今の自分という人間のアイデンティティを創ってきた、影響を受けたものって何だろなと考えた時に、まず、この2人が浮かんできた。

「ブラックジャック」

小学生の頃に従兄弟にもらった手塚治虫のブラックジャックの漫画を、10代20代の頃に何度も何度も読んだ。ハードカバーの豪華版を買い直したりもした。

知らず知らずのうちに彼の生きざまを手本にして生きるようになっていた。

無免許医だったり、治療費を1億円とか法外な金額を請求したり、そうかと思うとタダで治したり、シャチやライオン、犬などの動物を治したり、既成概念などバカバカしくなる痛快さと、人情に厚く、権力を使った私利私欲や汚職にはとことん冷徹だったりと、とにかくおもしろい!かっこいい!!

それでいて完璧ではなく、間違ったり、矛盾を抱えていたりする。

めちゃくちゃ人間臭く、自分を貫き通している生き方に影響を受けた。

医者になりたいと思ったり、憧れて真似したいと思ったりしたこともないけど、知らない間に、自分のアイデンティティとなっていた。最近また読み返した時に、強くそう思った。


「忌野清志郎」
言わずと知れたキングオブロック。彼を知って初めて聴いたアルバムが、RCサクセションの「COVERS」だった。ちょうど10代ど真ん中だったので、反戦反核の意思を色濃く表現した歌詞にシビレた。こんなこと歌ってもいいんだ。カッコ良すぎる!スゴイ‼︎歌にはこんな力があるんだと思った。

この曲だけじゃなく、このアルバムの全ての歌が、既成概念をぶち壊す、薄っぺらいきれいごとなんかくそくらえ!な感じにハマった。
別に反戦反核の運動してるわけじゃないが、生まれて初めて観たカッコよさだった。

しかもこれ、1988年発売でバブル真っ只中で、世の中は全然違う方向を向いていた。

2人に共通するのは、世間が何と言おうと自分がいいと思ったことを貫き通していることである。

私もかくありたい

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