シュタイナーが読者にまず求めることは、心の奥底に「畏敬の念」をもつことです。それが、内なる気づきを保証し、外なる邪気を払います。
その条件を踏まえて、「人格の形成」に努めることが重要です。超感覚的世界の認識を獲得することは、そうした生活を通してのみ可能です。
著者は、「神秘修行の諸条件」pp.123-138において、七つの条件を掲げています。その七つは、そのまま七つのチャクラとも連係しており、チャクラの活性化をもって、「人格の形成」としています。
ときに、「人格の形成」をおろそかにして、悟りを目指す素人がいますが、それで、「私」を失うことの危険性には、気づかねばならない。
この世の中には、肉体をともなわない電磁的知性体も、夢やプライドをもって生きています。「人格の形成」による霊的な免疫力をもたない素人が、悟って「私」を失おうものなら、その瞬間、人権に配慮しない悪質な魔物に、食い潰されるかもしれません。
※「そのまま七つのチャクラとも連係しており」とは、私の読みです。
以上、言語学的制約から自由になるために。