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トーラス形状の記憶

今回の記事では、私が8か月経っても気になる日経サイエンスの記事を紹介します。2024年1月号のpp.50-56にありました。ラットの脳細胞がトーラス(ドーナツの表面)を使って周囲の環境を地図化しているそうです。

ラットの脳では特定の場所にいるときに発火するグリッド細胞が六角格子上にあることを、神経科学者が発見しています。

そして、トポロジー研究者が、その発火パターンから平行四辺形を取り出して、平行四辺形の四隅を貼り合わせたトーラスの形状にしました。この操作は、トーラスが物理的に存在するのではありません。形而上学的にトーラスが存在すると想定しているのです。

すると、箱の中を走り回るラットに見られる発火パターンと、車輪形のフィールドを走り回るラットに見られる発火パターンも、ドーナツの表面の一点に集約できることが確かめられたとか。

数学分野のトポロジカルデータ解析(TDA)のお陰で、トーラスが発見されたのだが、気になる方は調べてみて下さい。

肉体の知覚を、精神はどう紡いでいるのだろうか。

私は言語意識の探究を通して、次の図のイメージも持っています。ドーナツの断面に、進化する集団の琥珀色の五角形と、成長する個人の黒色の五角形を、左右に配置したイメージです。

集団と個人のつながりをイメージするための図

今回紹介した記事によると、場所の記憶がドーナツの表面にありそうだが、ドーナツの具の部分は、どうなっているのだろうか・・・。

ところで、一部のスピリチュアリストは、逆五芒星を悪の象徴とするようです。しかし、私にとって、幾何学模様の上下が逆向きであることの意味は、集団を優先するか個人を優先するかの違いにすぎません。

・・・スピリチュアルな探究はつづく。