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楽器のメンテナンスをしている音楽家の方、身体のメンテナンスはしていますか?

 埼玉県熊谷市石原にあります『整体サロンHarmonia』代表のしぶいちです。

楽器奏者の方は、楽器の品質保持と音の状態を保つために楽器店へメンテナンスに出されると思います。

さて、ここで質問です。

楽器を奏でるのに必要なのは、楽器と何でしょうか?

そう、答えは『自分自身の身体』です。

管楽器であれば、キィを押さえる・ブレスをコントロールする
弦楽器であれば、弦を押さえる・弓を操作する
打楽器であれば、バチで叩く・足でペダル操作する

など、自分の体を使わなければ音を奏でることができません

そんなHarmoniaでは、『音楽家のコンディショニング』というメニューがあります。このメニューは、音楽に関わる方々に合わせた施術メニューとなっています。

なぜ、音楽に関わる方々に合わせたメニューがあるかと申しますと…

【音楽家はアスリート!】

であると考えているからです。

音楽家はアスリート!と思う根拠

 アスリートという言葉は、スポーツマンによく使いますよね。

大会での優勝や記録更新に向け、日々練習を重ね身体を使っています。

音楽家も同様に、コンサートや発表会への出場、新しい曲を覚えるなど日々練習を積み重ねていくかと思います。

「スポーツと音楽では身体を動かす量が違うじゃん!」

そう思う人、そう話をされる方はとても多いです。

しかし!
楽器演奏者も局所的な身体を動かす量はとても多いのです。

・本番の1時間から2時間、練習中の時間、常に立ちっぱなし・座りっぱなしで同じ姿勢
・最低でも300g、大きいものだと15kg前後になる楽器を構えながらの演奏
・左右非対称な姿勢での演奏
・フルートやトランペットなどの管楽器では呼吸のコントロールが必須
・ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器での弓の操作
・細かい運指のコントロール

など、全身ではないものの、局所にかかる負担がとても大きいのです。

実際、私がサポートさせていただいているフルート奏者やチェロ奏者の方から

「演奏後は腕の疲労がでやすい」
「最悪指にしびれが出る」
「練習中方が張りやすい」
「フィンガリングがしにくくなる」

というお話を聞くことも少なくありません。
これらは、

・練習の積み重ねで起こるオーバーユース・オーバーワーク
・演奏姿勢の崩れからくる本来起こらない負担

にほかなりません。

これらのことは、アスリートだから起こることなのです!

身体ケアは、怪我予防とパフォーマンスアップにつながる

 音楽家が経験する

・肩こり
・肩関節周囲炎
・胸郭出口症候群
・肘部管症候群
・腱鞘炎
・ばね指
・指のこわばり
・背中の張り、痛み
・腰痛
・呼吸のしずらさ

などの症状は前述したように、オーバーユースや演奏姿勢の崩れから起きることが多いです。

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スポーツアスリートは必ず疲労を残さないようにアイシングやストレッチなどアフターケアを行いますよね?

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音楽家の方はどうでしょうか。
私がサポートしている音楽家さんは、アフターケアをしていなかったり、アフターケアの方法が間違っていたりしていました。
また以前、clubhouseという音声SNSにて音楽家の方と直接お話したときに

「本番終わると打ち上げでお酒飲んで終わり」

とアフターケアをしていない旨をお話されており、アフターケアが軽視されていることを実感しました。

そう、前述した演奏中の症状は、なるべくして起こっており、対策によっては症状を起きにくくする、軽くすることは可能なのです。

Harmoniaで施術やストレッチを受けると

「指が動かしやすくなった!」
「呼吸が楽になった!」

とおっしゃる音楽家の方が多いのはそのためだと思っています。

オーバーユースによる無駄な力みがなくなればフィンガリングやボウイングはスムーズになりますし、演奏中の姿勢が整えば長時間練習しても疲れにくくなります。

楽になればどうなるか。
前述してきた症状が起きなければ、音楽家が一番恐れているフォーカルジストニアという病気にかかるリスクも限りなく減ります。

「私は、症状出てないから大丈夫!」

と思って練習を続けている人ほど、急な痛みや張りに悩まされる傾向が強いです。

ですので、日頃からの身体ケアはとても重要であると私は考えています。

スポーツアスリートと音楽家の置かれている環境の違い

 では、アフターケアに関してこれだけ認識の差が生まれてしまうのはどんなことが原因なのでしょうか。

その一つは、スポーツアスリートと音楽家の置かれている環境の違いです。

スポーツの世界には、スポーツ医学というものが浸透しており、病院やクリニックでもスポーツ整形外科やスポーツ外来といった診療科が存在します。また、スポーツアスリートの方は、アスレチックトレーナーであったり、理学療法士であったり、柔道整復師であったり、トレーニングコーチであったりと様々な方と連携しながら、オーバーユースやフォームの崩れによる身体への負担を最小限にし、パフォーマンスアップを図ります。

ですが、音楽の世界で音楽家医学って聞いたことあるでしょうか?(海外留学されていた方は知っているかもしれません。)
音楽家医学専門の病院・クリニックはたくさんあるでしょうか?私はごく少数しかしりません。

音楽家の方、専属のトレーナーがいますか?
専属の理学療法士がいますか?

ほとんどの方がいないと思います。
たまにマッサージやヨガ、ピラティスに行くくらいではないでしょうか。

そう、これは日本にまだまだ音楽家医学というものが浸透していないことに原因もあります。

欧米では、オーケストラの団体に専属の医師・理学療法士・鍼灸師がチームで対応するというシステムがあるくらい音楽家医学が浸透しています。

ですが、日本はこういった専属の医療関係チームが携わることはほとんどありません。ですので、左右非対称の楽器演奏をしていて局所的に負担がかかること・万人共通の体操やトレーニングをしていても解消されないことを理解していない方もまだまだ多いのが現状なんです。

マッサージやヨガ、ピラティスで症状が楽にならない人の原因は、楽器にあった身体の使い方を踏まえた上で筋肉をほぐしたり、バランスを整えるトレーニングを行えていないことにあります。

ですので、音楽のことを理解し、学ぼうとする専属のセラピストがいるといいのではないかと私は考えています。

Harmoniaは音楽家の専属セラピストでありたい

 私が運営しているコンディショニングサロンHarmoniaは、音楽家の方の身体ケアに関して理学療法士が在籍する整体サロンとして「吹奏楽団やオーケストラ、バンドマンの方々のパフォーマンス維持のために関わっていきたい!」という想いで活動しています。

埼玉県熊谷市石原に店舗は構えておりますが、スタジオや練習拠点への出張も可能です。

音楽教室の生徒さんの身体の使い方指導に関してのサポート、音楽指導する先生の身体を扱うためのボディワークなども行えますので、ご相談ください。

LINE公式アカウントでのお問い合わせも可能です。

解剖学・運動学に基づいた関節の動きから演奏姿勢を整え、筋肉にかかっている負担を取り除きます!

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