ナオミオオサカ、凄い。記者会見ボイコットについて

面白い事に、ナオミオオサカをメディアに語らせると、そのコメントによってその人の思慮深さあるいは薄っぺらさがクリアになる気がします。

ナオミオオサカの記者会見はいつもとても面白いです。なぜなら彼女はどんな質問にも真っ直ぐに正直な気持ちを答えて、一つとして適当な、同じような答えはありません。よって、彼女の芯をついた返答により、彼女の意図とせず、記者達が「ギャフン」としている「間」を、時々感じています。

今回は、メンタルヘルスについてです。今世界中でたくさんの人がメンタルヘルスの事で苦しんでいます。そして、それは多くの場合、その人の心の弱さにあるような誤解がされます。

今回も取ってつけたように、「プロフェッショナルなのだから、記者会見でどんな事にも対応しなければならない」、「チャンピオンはメンタルも鍛えるべきだ」などと、どこに行っても耳にするようなコメントをする人達がいます。

このような思考に、もう沢山だと思っている人は大勢いると思います。人に精神的に強くなる事を強要する事が許される社会は、息苦しいです。そして、そういう時代は終わろうとしていることを、もう沢山の人が感じ取っているのに、まだ未だに「チャンピオンはどんな事にも耐え、強くあるべき」と訴える人は、感覚の鈍さを晒しているようなものだと思います。

この記者会見ボイコットを決断した彼女を、「弱いから」と据えた人は大間違い。彼女は強いからこそこの決断に至ったのだと私は言いたいのです。

さあ、またYouTubeで動画をサーチします。彼女にシンパシーを語るアンカーを見ていると、グッとくるものがあるのです。それを見ると、救われる気持ちがするのです。