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パラレルワールドを信じるかい?

パラレルワールドは存在するのだろうか?
パラレルワールド、並行世界、世界線。
この世界と同じような、でも違う世界が別にあって、そこに移行したり、時には行き来したりする。

SFめいた話だが、ここしばらく、パラレルワールドはあるんだ、と感じている。別の世界を感じるというよりは、別の世界に移行した、という実感。

人間関係が微妙に前と変わっていたり、好きだった場所をそれほど心地よく感じなかったり。それは自分が変わっただけだろう、と思い直すけど、いや、やはり自分じゃなく周りが変わってるようだ。

その変化は、微妙で、気づかないくらい。少しだけ、でも決定的に世界が変わってる。

絶大な人気があった芸能人を久しぶりにテレビで見るとなんだか白々しい。あれだけ威張り散らしてた上司がおとなしい。パワーバランスが変化してる。

赤一色だった東京タワーが赤と白のストライプに変わってる。長崎の平和祈念像が優しい仏像顔に変わってる。周りに言うと笑われるけど、あれは確かにギリシャ彫刻のような彫りの深い険しい顔だった。

第二次世界大戦中、日本軍はオーストラリアのダーウィンを空襲した。攻撃は日本軍のティモール、ジャワ島侵攻を阻止しようとする連合国軍がダーウィンの飛行場を基地とするのを妨害する目的だった。オーストラリア史上で最大規模の他国勢力による攻撃だった。知らなかった。そもそも、オーストラリアはティモール、ジャワ島からは遠い、南太平洋にぽつんと位置していた。

今だけじゃなく、過去の歴史や巨大な構造物が変わっているのなら、これはもう別の世界にいるということだろう。バック・トゥ・ザ・フューチャー、マトリックス、1Q84、はリアル。事実だ。

神様がこの地球という巨大な箱庭に少しだけ手を加えて軌道修正しているのかもしれない。それとも、いたずらな神様がここをちょっと変えたらどうなるかなと実験しているのかもしれない。

パラレルワールドを意識するのは、このところの雲の低さだ。夏は空が高く青くて、遠くにモコモコした入道雲が見えるのが風物詩だったけど、今は雲がびっくりするくらい低く入道雲をついぞ見ない。雲は近くの小山にかかるくらいにあるからダイナミックだ。美しさにいつも空を見上げている。

そして思う。これだけ世界が違ってしまうのなら、なんだって可能じゃないか。今日の小さな行動、想いが、望ましい未来のパラレルワールドにある日突然パンッと移行することにつながるかもしれない。

深刻な社会問題も戦争も、行き詰まった人間関係も一瞬で解決だ。その世界線を強く望めば。

低く流れる雲を見ながら、もし月が2つ空にあっても驚かないな、2つ月がある世界線に来たな、って思うだけだろうな、でも、神様はそんな皆んなを混乱させるようなことはしないだろうな、と心のなかでつぶやいた。

パラレルワールドを信じるかい?

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