発掘手記 vol.1

昔Macのメモに書いた文章を発掘しました。
PC新調のため、もともとのデータはほぼ消そうと思っているのでここで供養。
ノーカットノーエディットでお送りします。

2020.05.01

あれからもうそんなに経ったのか、ということが多い。
(ここで言う”こと”は恥ずかしながらほぼ恋愛関係、前付き合っていた人とのことである)
ついこの間のように、きちんと覚えている。
当たり前だけど、それらはとても幸せだった時のこと、若しくは、その手を離さないでいて欲しいと相手に悟られすぎないように願う
キリキリと胃が痛むような、どんどん内臓が是じれて糸のように細くなっていくようなあの感覚を覚えた瞬間だ。
あ、そうか。幸せは瞬間じゃないんだ。
なんて、アダム・スミスについて調べる課題をやろうとしたのをわざわざ中断してMacBookのメモに書き留めようと思ったのはこんなことではない。
成人式の翌日、様子がおかしくなり唐突に泣きながら別れを告げられた。その数時間後、やはり間違っていたと言われ、全く振られた実感のない私は
違和感を感じつつも戻ることを了承した。
その時期私はテスト期間で、二子玉川のスタバで勉強していて、彼に「今二子玉のスタバで勉強してるー」「えらいねー、何飲んでるの?」
「低脂肪のほうじ茶ラテ」なんていう会話をしていた。平和だって、思ってた。
一度別れを告げられてからちょうど一週間後、また彼の様子がおかしくなり、これまた唐突にラインで振られた。理由も弁明もなにも言われず、電話も拒否され
終わった。(そのあとすぐ、私のリサーチ癖により理由は解明するのだが)
結局彼とはそれ以来合っていない。なんて言いたかったけど、その出来事の一月後に彼からの申し出で付き合い直し、昨年の秋に分かれた。
私たちは砂時計をひっくり返したにすぎなかったのだ。

私が今でも不可抗力的に思い出すのは、別れを告げられた瞬間や、彼に違和感を感じ気のせいであってくれと祈るあの感覚でもない。
二子玉川のスタバで平穏な日々に戻ったと思いながら勉強していたあのひとときだ。そう思っていたのは私だけで、本当はいつも通りなんかじゃなかった。
それに気づけない不憫な自分が俯瞰的にフラッシュバックしてくる。

もう全然傷なんかじゃないし、あの瞬間、ひとときからもう一年以上経つ。
あ、そうだった。幸せは瞬間じゃない。この時の私は、本当はどこか気づいていたのかもしれない。

書きながら気づくことはたくさんある。
幸せは瞬間じゃないなんて、最後にこうしてつなげようなんて数行前までは思ってなかったし
あの時の私が本当は気付いてたとも思ってなかった。

書いてよかった。
さて、アダム・スミス調べるか


050120

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