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2017年6月の記事一覧
【一首評】睡蓮のつどふ水平 生きしのちを搬びいださるるひとの水平/小原奈実
睡蓮のつどふ水平 生きしのちを搬びいださるるひとの水平/小原奈実「野の鳥」『穀物』第二号
「睡蓮」のイメージに、「水平」の文字に、「すいれん」/「すいへい」と繰り返される「すい」に、そこにあるはずの「水」は想起されながら言及されないがために、まるで睡蓮がおのずと寄り集まって〈水平〉を形成しているかのように見える。水面の〈水平〉があらかじめあって、そこに睡蓮が付け足されているのではなく、睡蓮みず