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新生「日向坂46」と「ひなた坂46」

楽器には愛着があるので、それこそ40年くらい使っているギターとか
10年以上使っているアンプやエフェクターなんてもう簡単には手放せないし
そもそも手放そうと思ったことすらない。最近よくSNSの広告で「捨てる
くらいならあなたの楽器を売ってください」という中古買取業者のをよく
見かけるが、捨てるわけないし売るわけもないさと思ってるアマチュア音楽家は
僕だけではないと思う。
そんな僕でもやはりメーカーのHPや広告やSNSなどで新機種など見ると少し気になって目移りすることはある。ああ最近のはいいなと思うこともあるし一度は使ってみたいなと思うこともあるし、お財布に余裕があれば買っちゃおうかなと思うこともザラ。やはり新しいものは新鮮だし古い相棒とは違う魅力も正直あるわけだ。


日向坂46が選抜制になって最初のシングルが出た。予想通り新センター正源司の魅力が全開となっている。MV最後にビル屋上ヘリポートらしきところの端に足をかけてドヤ顔っぽい自信に満ちた表情をするところはわずか数ヶ月前に音楽番組でセンターを任され震えてた女の子と同じとは思えない。特に先輩をしたがえて堂々とした佇まいは大したものでこの子は天性のアイドルだと確信できるものだった。

僕はひらがな推しからのおひさまなので選抜制になって古参が脱落していくことに悲しんでいることに変わりはない。おたけの卒業にはこの選抜制が影響していないわけがないと思うので(本人はもっと前に決断したと言ってたけど)仲の良いファミリーのような日向坂のなかに競争原理を働かせることにあまり意味はなくむしろ悪影響の方が(少なくともチーム内の一体感醸成には)あると信じてる頑固者だ。

そんな僕でも納得せざるを得ないのが最近の4期生の輝き方だ。特に突出しているのが藤嶌果歩と正源司陽子の二人。誰跳べのMVで長濱ねると柿崎芽実のダブルセンターを見て衝撃を受けて以来の無双ぶりでビジュアル、キャラ共に日向坂だけでなく坂道グループ全体の中でも最強の二人だと言えるのではないかと思えるほど。

そうなってくると現金なものでやはりフレッシュなメンツを今後は押し出していくという運営の方針は間違ってなかったんだろうなと素直に思い直すところもあるわけだが、いやいや古参推しのおひさまとしては諸手を挙げて賛成ともいかないところもあり難しい。
「4期生が魅力的だ」イコール「だから選抜制は正解だった」とは単純にはいかないわけで、それは乃木坂のアンダーを見てればわかるようにまずあきらかにテレビ等での露出自体が減るので彼女たちの最新の動向を知るためにはもう今までみたいに箱推しをしてるだけでは個々までフォローできないということがおこる。ましてやアンダーガールズを「ひなた坂46」と呼びますよということは要するに階層的にはもはや同じグループではないわけでこれは単に露出が多いとか少ないとか以前にグループ内のヒエラルキーに明確な差別化へとつながるのでその扱いにショックを受けたメンバーは多いのではないか。実際にまなふぃーのブログなど読むと心が痛くなったもの。

一方、そもそも日向坂のメンバーの魅力を引き出したメディアとは別に歌番組でもライブでもなくホームグラウンドの冠番組である「日向坂で会いましょう」なわけで、若林氏やスタッフがまなふぃーのあの関西弁キャラや数々のエピソードを抽出したり、森本の天才キャラを引き出したりした実績を持つあの番組である以上、「日向坂」だろうが「ひなた坂」であろうがあの番組にさえちゃんと全員出られるのであれば今後も心配しなくていいのかなとは思う。これはかなり希望的観測をこめてはいるが。

アンダーと選抜が確立している歴史の長い乃木坂46でもそれぞれが別々に活動していくことが増えていくことで「ああそれは別のグループだから」感を感じなくもない。ただあそこは同時に「期別」というくくりも強いので、縦(選抜と非選抜)と横(同期)の二つのラインで構成されているのでそれはそれで楽しみ方もバリエーションがあるようにも思えるが、さて日向坂の場合は一期さんや二期に比べるとそれ以降の代はまだそこまで期としての個性も人材も豊富ではないのでそれも難しいだろう。

しかし選抜制はすでに始まり、一定の成果をあげていることも事実。現役高校生もいるフレッシュな4期生の露出が増えることで従来にはいなかった新たなファン獲得も期待できるだろう。僕自身うたコンで若手メンバーでの「学園天国」を見た時にああこの感じは確かに全員選抜では出せないよなとは痛感したので。
https://www.youtube.com/watch?v=uN1N4Jxjrxc

その一方で、新しい知見を得るということは古いものは捨てていくということにもなりかねない。それが新陳代謝の掟なので。組織とは単に足し算だけでは増えるだけで飽和するため引き算も同時にするのが常識。つまり新入社員が入る一方で定年退職もあるから会社全体では一定の数と水準を守れるわけだ。ま、それと単純比較するものでもないけどまあおおむねそういうことです。

さて。日向坂46はもう後戻りのできないこの茨の道を勇気を持って歩み始めた。
おひさまの一人としてはもうネガティブなことばかり考えずにポジティブな側面に着目して今後も応援しつづけるしかないのよ。

うん。それはわかっているのだが。


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