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コロナがじわじわと心を蝕む理由

先日、長男(5)がコロナに罹患した。
初めは高熱が出たものの、すぐに解熱し比較的元気そうにしているので、心配なものの少し安堵している。

そして今日、私にもコロナ陽性の診断がおりた。
喉の違和感に始まり、咳、足の付け根の痛み、倦怠感、悪寒、そして38.5℃の発熱。忘れた頃にやってくる鈍い頭痛までがセットだ。
熱が出たのは夜から朝方にかけて、それ以降は徐々に落ち着き、今は平熱まで戻っている。
症状だけで言えば、インフルエンザの方がツラいかもしれない。

病院で検査を受けたときに一枚のリーフレットをもらった。内容としては「新型コロナウイルスは急変のリスクがあるので、入院またはホテル療養を推奨する」としたものだった。
見た瞬間に愕然とした。
子供たちをおいてホテル療養なんてとても無理だからだ。
私には3人の子供がいる。5歳と3歳と1歳、まだまだ甘えん坊で手のかかる活発で可愛い男の子たちだ。
私には自宅療養しか選択肢がなかった。

自分がコロナ陽性になったことで、ふつふつと不安が込み上げてきた。
順調に回復しても急変するかもしれないということ、コロナによる後遺症が残るかもしれないということ、もしも私が死んでしまったら二度と子供たちには会えないということ。考えるだけで胸がいっぱいになってしまう。
先に罹患した長男が比較的元気そうなので気持ち的に油断してしまっていたところもある。どこか「ただの風邪だろう」と思い込んでいた節があるからだ。いざ、自分が罹ってみると怖くて仕方ない。身をもってやっとコロナの怖さを知る哀れな自分に絶望する。

そして何より、この療養期間がとても苦しい。
幸い次男と三男は検査の結果陰性だったが、陽性の私は彼らを抱きしめて頬擦りすることも叶わない。
ご飯の時に出来立てで熱いからとフーフーとしてあげることもできない。
お風呂の時に一緒に湯船に浸かって数を数えたり、あいうえお表を見ながら「りんごのりはどーこだ」なんてことも言えない。
感染防止のために私は家の中でもマスクをつけ続け、そのマスクを外そうとする次男の手を払うことしかできない。
何もかもがツラい。

体がだるい、でも家事も育児もしないわけにはいかない。
ゆっくり横になって寝る時間すらほとんどないというのに、押し寄せるのは不安の波だけだ。

どうしたら、いいのかわからない。

このまま何事もなく回復できることをずっと願っている。

子供たちの笑顔に私もマスクを外して満面の笑みで応えてあげられる日を願ってやまない。

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