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綺麗な字は素敵。

先日、今年度から始まった日テレの朝の情報番組DayDayで「大人の学び直し」という話題をとりあげていた。
内容としては、30代や50代などいわゆる“大人”の人たちが自分の好きなことや興味のある分野を改めて学び直し、大学進学や資格取得など自分のスキルアップをしている人たちの特集だった。

そんな話題の中、DayDayコメンテーターのアンジャッシュ小嶋さんが「自分は字が綺麗じゃないから、綺麗な字が書けるように日々目に留まった字をノートに書き続けて、“書く習慣“を作っている」というようなことを言っていた。とても良い習慣だと思う。

私がこの話題の中で「学び直しっていいな」と思ったのはもちろんなのだが、「字が綺麗じゃないから」というところは少しひっかかった。

字は確かに綺麗な方が読みやすいし、見ていて心地が良い。それは確かにそうなのだけれど…。

私は人が書く整いすぎていない、綺麗ではないけれど読める字(と言ったら誰かが怒るかもしれないけど)の方に人間味を感じる。
特に、あ、これは〇〇さんの字だな、とわかった瞬間に嬉しい気持ちになる。

字は個性の一つだ。
みんな小学生になれば字の書き方を同じように教わるのに、綺麗な字を書けるようになる人はほんの一握り。
字は人生の積み重ねのうちの一つだ。書く時のクセ、バランスの取り方、大きさも筆圧も全部。

私は手紙屋をしている。手書きの文字を言葉をお届けするサービスだ。決して綺麗な字が書けるわけではない。でも、これが自分の字で自分の目に見える言葉だな、と思う。

極論、読める字であればなんだって素敵だと思う。
綺麗な字は素敵で私だって憧れる時があるけれど、綺麗な字を書くのはパソコンにでも任せておけば良い、と割り切っている。

綺麗に書くよりも大事に書いていきたい。

それにしても「学び直し」って良いな〜。

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