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灘中学校の入試問題を解いてみた(2024年・算数)

灘中学校の入試問題(2024年・算数)を解いて感じたことを記録しておきます。

灘中学校に関しては、中学受験に関しての知識をお持ちの方であればほとんどの方がご存じだと思うのですが、近畿圏で最も難しいとされていることで有名です。入試が2日間あること、算数、国語の試験が2回づつあること、社会はなく、算数・国語・理科の3科目で行われることが知られています。

算数については、1日目が単問集合のスピード勝負、2日目が思考力重視、重ための問題構成となっています。それぞれ60分で100点満点です。

今年はどちらも合格者平均が7割少しということで、灘中の入試としては標準的な難易度と言える範疇に収まった感じがします。勝手なことを言わせてもらうと、あまり面白みのない問題だったかなと(受ける側からすると面白みなんかなくてええわ、と言われそうですが)。
灘中を志望する人なら解けるだろう、というレベルの問題をミスなく拾っていくと大体7割になるので、あとは残り時間で+αを狙う、という立ち回りができるのであれば大丈夫だったのではないでしょうか。以前まであったような、「なんだこの問題?!」という対応力を試すような問題は少なくなりましたね。あ、一つあったわ。電気回路が。

1日目の7番は、おそらくかなり話題になったと思うのですが、電気回路に電流が流れるようなスイッチの閉じ方を考える場合の数の問題でした。見た目ほど理科っぽくはないのですが、インパクトはあったと思います。

先ほど面白みがない、とは書きましたが、これから受験に向かう人たちには格好の練習問題になっていると思います。灘を目指すわけではない、という人にも役に立つ問題が多く出題されていたので、ぜひ一度目を通してみてください。また、灘志望の人は、実際に解く前に、「この問題は『すぐ解く/後回しにする』」という判断を一目でできるか、試してみるとよいのではないでしょうか。これも先ほど書きましたが、解けるレベルの問題を確実に解けば合格点に届く、ということは、60分をいかに解けそうな問題にかけるのか、ということになりますので、「難しい問題を避けて解き進む」判断力が必要です。

そのような力を問うようなセットになっている、と考えれば、このような問題構成になっているのも納得できるかな、というところです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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