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2021/09/25

明日友達と飲み会(と言ってもオンラインだけど)をするのでなんだか浮かれており、チーズとワインを求めて近所のチーズ屋に向かった。お店に行くとかなり混んでいる。お客さんが店員さんに「ブラータはありますか」と聞いていて、店員さんは「今はないです。10月の初めに入ってきます」と答えたのだが、問うた人は日本語が母語じゃないために「初めに」の意味が伝わらず、店員さんは「なんて言ったらいいんだろう、最初、最初のころ、えーと、ファースト?10月の水曜日、再来週、ウエンズディ、トゥーウィークスアゴー」と具体的に言うことで疎通が図れたようだった。

私は内心「ブラータあったらいいな」と思ってその店に来たので、「ないのかー」と少し残念に思いながら順番を待った。自分の番になって店に入ると、もう何十種類もチーズがあるので全然分からない、何回か来てるのに。どれを買ったらいいのか分からないけど自分の後ろにはもう3人くらい並んでいるし、焦る。説明書きを読みながら、好みのチーズを3種類選んで店員さんにカットしてもらう。会計をしてレシートとカードを返してもらうとき、お店の人がにこやかに渡してくれる。忙しいはずなのに忙しそうにしていない。チーズと一緒にワインも買ったのだが、「家はお近くですか?あ、冷えてる方がいいと思って。遠くからのお客さんだったら冷えてなくてもいいと思うんですけど…」と言って冷たいのを渡してくれた。そのときの顔がマスク越しなのにとても感じが良くて、また来ようと思ったし、また来ますと言った。

家に帰る途中に工事中の案内があって、たしかここにはパン屋があったはずだった。太った人の掌みたいなふっくらしたクリームパンが美味しいのだった。でも今は工事中になっていて、3人の職人さんが輪になってたばこをふかしていた。紙巻きたばこの良い香りがした。

なんとなく回り道をして帰りたくてどこに繋がっているんだか分からないような細い路地や階段を上り下りしていると目の前に小さな公園が現れて、家から数百メートルも離れていないようなところにまだ知らない公園があったんだ、と驚く。親子連れが5組くらいいて甲高い子供の声がしていたけれど、その公園を過ぎたら声は聞こえなくなった。不思議な街だ。もう一年以上住んでいるけれど時々こういうことがある。

家に帰ると阪神巨人戦のテレビがついていて同居人はグーグー昼寝している。代わりに野球中継を見ると怪我から復帰したばかりの投手が投げていて、がんばれがんばれ!と思って見てしまう。私は一体なんなんでしょうか?最終的に応援している選手が完封して(ゲームの最初から最後まで1人で投げ切っていて)勝ったので嬉しい気持ちになった。でもなんで?知らん他人なのに…。

早めに風呂に入ってさっぱりし、夕飯はほうれん草とベーコンのスパゲティ。

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