ツイッターファイル第16弾が公開されました。
今回は、「ロシアの工作員が活躍しているとするニュースの情報元の殆どはハミルトン68によって捏造されていた」ということについて詳細に解説しています。
原題は「ジェーソン・ブレア、次の偉大なメディア詐欺をツイッターファイルが暴く」という題ですが、日本人には分かりにくいので、副題は別のものにさせていただきました。
何番目のツイッターファイルかというのは少しややこしくて、実質的に16弾ですが、著者のマット・タイッビ氏が間違えて15弾とツイートしています。
15弾を執筆した、@lhfangさんはツイッターファイル執筆陣の公式メンバーなので、彼が1月16日に公開したツイッターファイルは15弾と数えて間違いありません。
今後にタイッビ氏から訂正があるかもしれないので、とりあえずは「第16弾だけど自称15弾」という訳のわからない形で進めていきます。
大事なのは中身なので、数字は気にしないで下さい。
(追記:この記事の次の記事にあたるツイッターファイルが公開されましたが、16番目とされています。なのでこの記事は実質的には16番目だけど公式には15番目という形になります。)
まずは全体をまとめます。
・ハミルトン68は、元FBI防諜官が率いる民主主義確保同盟が資金提供している
・民主主義確保同盟には、ジョン・ポデスタ、CIA、NSA、国土安全保障省の元首や副首が含まれている
・報道機関は、ロシアのボットが活躍しているというハミルトン68の報告を引用してきた
・「ディープステート」などの言葉やハッシュタグはロシアのボットが元凶だという記事は、ハミルトン68を情報源としていた
・ハミルトン68は、600のツイッターアカウントがロシアの工作員だとした
・ハミルトン68は、ロシアの工作員のリストを公開しなかった
・ツイッターの幹部は、ハミルトン68が秘匿した工作員のリストの正体を調べ上げた
・ツイッターはハミルトン68が言及するロシアのボットは、実際にはロシアとは関係ないと結論づけた
・ツイッターはハミルトン68と対立しようとしていた
・ハミルトン68の情報をもとにしたマスメディアの報道は、大衆に大きな影響を与えた
・ハミルトン68の情報は、政治的な道具として使われた
・ファクトチェックサイトも、ハミルトン68の情報を元にしていた
・ツイッターは、記者たちにハミルトン68の真実を話そうとしていた
・ツイッター幹部は、ハミルトン68の危険性に気づいていた
・ハミルトン68の情報を引用したマスメディアは、そのことへのコメントを控えている
・大学などの学術機関もハミルトン68の情報を参照していた
・議員たちもハミルトン68の情報を参照していた
こちらで、現在公開されている全てのツイッターファイルを完全翻訳しています。
過去の記事をまだお読みでない方は、まずはこちらからどうぞ。
それでは、早速翻訳していきます。
はじめに
(翻訳ここから)
スレッド:ツイッターファイル #15
「ジェーソン・ブレア、次の偉大なメディア詐欺をツイッターファイルが暴く」
(訳注:この部分に14秒のビデオが入ります。👆のツイートから見てください。)
"私たちは、このデタラメを呼び出す必要があると思います"
"正当な右寄りアカウントの数々をロシアのボットだと偽って非難"
"事実上、そこから導き出される結論は、ツイッター上の保守界隈の会話を取り上げ、ロシア人であると非難するものである"
これらは、ロシアの影響力を追跡すると主張し、トランプ時代に何千とは言わないまでも何百もの主要な印刷物やテレビのニュース記事の元となったデジタル「ダッシュボード」であるハミルトン68についてのツイッターの幹部による引用です。
ハミルトン68の裏側にいる民主主義確保同盟
この「ダッシュボード」は、元FBI防諜官(現MSNBC寄稿者)クリント・ワッツが率い、新自由主義シンクタンク「民主主義確保同盟(ASD)」が資金を提供しました。
(訳注:下の画像は民主主義確保同盟の詰問委員会のメンバーですが、非常に長いので忙しい方は太線の部分のみを確認すれば良いかと思います。)
「民主主義を確保するための同盟」(ASD)の諮問委員会には、新保守主義者の作家ビル・クリストル、元駐ロシア大使マイケル・マクフォール、元ヒラリー・フォー・アメリカ代表ジョン・ポデスタ、CIA、NSA、国土安全保障省の元首や副首が含まれています。
報道機関は、ロシアのボットが活躍しているというハミルトン68の報告を引用してきた
ロシアのボットが、シリアへの攻撃反対、フォックスの司会者ローラ・イングラハムへの支援、ドナルド・トランプとバーニー・サンダースの両者のキャンペーンなど、ソーシャルメディア上の活動を延々と「増幅」していると主張する際、報道機関は長年にわたってクリント・ワッツ氏の発言とハミルトン68を引用しています。
「ディープステート」などの言葉やハッシュタグはロシアのボットが元凶だという記事は、ハミルトン68を情報源としていた
ハミルトン68は、ロシアのボットが「ディープステート」のような言葉や、#FireMcMaster、#SchumerShutdown、#WalkAway、#ReleaseTheMemo、#AlabamaSenateRace、#ParklandShootingなどのハッシュタグを押し出したとする記事のソースでした。
ハミルトン68は、600のツイッターアカウントがロシアの工作員だとした
ハミルトン68の分析手法の隠し味?
"我々の分析では、600のツイッターアカウントをオンラインでのロシアの影響活動に結びつけている "というものが、サイト開設時の表現でした。
ハミルトン68は、ロシアの工作員のリストを公開しなかった
ハミルトン68は、「ロシアは単に(アカウントを)閉鎖するだろう」と主張し、リストを公開しませんでした。
「ロシアのボット」について主張する記者やテレビタレントたちは、自分たちが何を説明しているのか、実際にはわかっていなかったのです。
ツイッターの幹部は、ハミルトン68が秘匿した工作員のリストの正体を調べ上げた
ツイッターの幹部は、ツイッターのデータに対するサイトの要求からハミルトンのリストをリバースエンジニアリングし、再現するユニークな立場にありました。
ハミルトン・ベースのニュース記事の氾濫を懸念して、彼らはそうしました。
そして、彼らが見つけたものは彼らにショックを与えたのです。
ツイッターはハミルトン68が言及するロシアのボットは、実際にはロシアとは関係ないと結論づけた
"これらのアカウントは、ロシア人もしくはボットである可能性は低い" "と彼らは結論づけました。
"ダッシュボードがロシアの情報作戦を指くわえて見ているという発言を支持する証拠はない"
"大規模な影響力作戦を照らし出すことは難しい"
平たく言えば、ハミルトン68のダッシュボード上には、ほとんどロシア人がいなかったということです。
実際、いくつかのRTアカウントを除けば、ほとんどが普通のアメリカ人、カナダ人、イギリス人で占められていました。
それは詐欺でした。
ハミルトン68は、「ロシア」がアメリカの態度にどのような影響を与えたかを追跡するのではなく、実在する、ほとんどがアメリカ人のアカウントを一握り集め、その有機的な会話をロシアの策略と表現しただけなのです。
ツイッターは、このハミルトン主導のニュースが、自分たちを巻き込む可能性のある、大きな倫理的問題を引き起こしていることをすぐに認識しました。
「実在の人物は、証拠も手段もなく一方的にロシアの手先のレッテルを貼られたことを知る必要がある」とロスは書いています。
ツイッターはハミルトン68と対立しようとしていた
一部のツイッター幹部は、ハミルトン68のことを表に出したいと強く思っていました。
ロシア人が#ParklandShootingのハッシュタグを誇張したと非難された後に、ある人はこう書きました。
"なぜ我々は調査したと言うことができないのか...ハミルトン68を引き合いに出すのは、間違っていて、無責任で、偏っているのではないか?"
ヨエル・ロスは対立を望んでいました。
「現段階での私の提案は、あなたがリストを公開するか、私たちが公開するかという最後通告です」と書いています。
しかし、政治的につながりのある「民主主義を確保するための同盟」(ASD)を相手にすることには、内部で懸念がありました。
後のホワイトハウス・NSC報道官になるエミリー・ホーンの発言、「ASDを公的にどれだけ押し返すか、慎重にならざるを得ません。」
未来のピート・バッティギーグ運輸長官の上級顧問であるカルロス・モンジェは、「私もハミルトン68をもっと公に呼び出さないことに非常に不満を持っていましたが、ここでは長いゲームをしなければならないことを理解しています」と書いています。
つまり、あるツイッターの幹部が言うところの「正当な人々」は、自分たちが「ロシアの影響力」についての山のようなニュースのネタに使われていることを知ることはなかったのです。
ツイッターファイルにリストが含まれているため、彼らはそれを知り始めています。
ハミルトン68により、ロシアの工作員とされた人たち
レバノンの内戦を幼少期に経験したソニア・モンスールは、「ショックです」と言いました。
"自由な世界であると思われていますが、私たちはオンラインでの発言によって、様々なレベルで監視されているのです。"
"合衆国憲法についての本を書いたことがある "と、シカゴ在住の弁護士、デイブ・シェストカスは言います。
"どうしてこんなリストを作ったのか、私には信じられません。"
"オレゴン州出身のジェイコブ・レビッチ氏は、「私が子供の頃、父親がマッカーシー派のブラックリストについて話してくれた」と言います。
"子供心に、これが力強く、広範に、...我々が大切にしている権利を損ねるように設計されて戻ってくるとは思いもよらなかったでしょう。"
ツイッターの幹部でさえ、リストに載っている人物を読んで唖然としていました。
政策担当のニック・ピクルスは、イギリスのコミック作家である@Holbornlolzについてこう書いています。
「彼をフォローしているが、親ロシア派とは言えない。
彼がロシアについてツイートした記憶もない。」
「私が外国人ボットとしてリストアップされているのか」と保守系メディア関係者のデニス・マイケル・リンチ氏は言います。
"税金を払っている誇り高い市民として、慈善的な家庭人として、そして米国海兵隊の正直な息子として、私はもっといい報いを受けるべきです。我々は皆そうだ!"
コンソーシアム誌編集者のジョー・ローリアも、あらゆる分野の声を対象としたリストに自分が入っていることを知り、怒りました。
"ハミルトン68のような組織は、公式の物語を強制することが仕事であり、それは、彼らが「誤報」と呼ぶ、都合の悪い事実を排除することを意味します"。
ハミルトン68の情報をもとにしたマスメディアの報道は、大衆に大きな影響を与えた
この記事が重要なのは、ハミルトン68のデジタル・マッカーシズムが残したニュースの足跡の規模の大きさです。
見出しやテレビ・セグメントの量は、ジェーソン・ブレアやスティーブン・グラスのような個々の捏造主義者の影響力を凌駕しています。
ハミルトン68は、ブレット・カヴァノーの支持やデヴィン・ヌネスのメモ、パークランド銃乱射事件、黒人有権者の操作、ミューラー調査への「攻撃」など、驚くほど多くのニュースでロシアの影響力を主張する材料として利用されていました。
ハミルトン68の情報は、政治的な道具として使われた
これらのストーリーは国民の恐怖心を煽り、とりわけ陰湿なのは、トゥルシ・ギャバードのような人物を外国の「道具」として中傷したり、批判者をロシアと連携していると表現してジョー・バイデンのキャンペーンなどの政治活動に同調させるために使われたことです。
信じられないことに、皮肉にも、これらの記事はツイッターなどのサイトで「フェイクニュース」が広がっていることの証拠としても頻繁に使われていました。
それは嘘でした。
ロシアの支援という幻想は、ジョー・ローリア、ソニア・モンソー、デイブ・シェストーカスのような保守の人たちを追跡することによって作り出されたのです。
ファクトチェックサイトも、ハミルトン68の情報を元にしていた
事実上すべての主要なアメリカの報道機関がこれらの偽の物語を引用し、SnopesやPolitifactのようなファクトチェックサイトでさえもその情報を引用していました。
ツイッターは、記者たちにハミルトン68の真実を話そうとしていた
ツイッターは、ハミルトン68を公にする勇気はなかったが、オフレコで記者と話をしようとしていました。
「記者たちは憤慨している」とホーン氏は言う。
"虚空に向かって叫んでいるようなものです。"
ツイッター幹部は、ハミルトン68の危険性に気づいていた
ロスは、特定のテーマに関するツイートが破壊を示唆するという考え方に不快感を示しました。
"信じられないほど見下したような... "という話をしてもいいのだろうか?
こういうテーマについて話すなら、ロシアのプロパガンダに騙されたに違いない。"
多くのツイッター幹部と同様、熱心な民主党党員であるロスでさえ、ハミルトン方式が「右寄りのコンテンツはロシアのボットによって伝播されたと主張する」ようになることを見抜いていました。
同様の方法論を用いた-そしてニュース記事のソースとして引用された-少なくとも2つの他の研究機関も、ツイッターの電子メール通信で批判されていました。
ハミルトン68の情報を引用したマスメディアは、そのことへのコメントを控えている
MSNBC、ワッツ、ワシントンポスト、ポリティコ、マザージョーンズ(少なくとも14のハミルトン68の記事を担当)、民主主義確保同盟、ダイアン・ファインスタインなどの政治家の事務所はすべて、コメントを拒否しています。
ただし、下のツイートは例外です。
大学などの学術機関もハミルトン68の情報を参照していた
これは学術的なスキャンダルでもあり、ハーバード、プリンストン、テンプル、NYU、GWU、その他の大学がハミルトン68を情報源として宣伝していたのです。
議員たちもハミルトン68の情報を参照していた
おそらく最も恥ずかしいことに、選出された議員たちがこのサイトを宣伝し、ハミルトンの「専門家」を証言に招いていました。
ダイアン・ファインスタイン、ジェームズ・ランクフォード、リチャード・ブルメンタール、アダム・シフ、マーク・ワーナーなどが違反者でした。
おわりに
デジタル・マッカーシズムと不正の混在は、アメリカの政治と文化に大きなダメージを与えました。
このような不正を拒否しない、あるいはまだハミルトンにアナリストとして報酬を支払っている報道機関は、信用されるべきではありません。
それらの報道機関の購読者は全員、この問題について編集者に手紙を書いてください。
こちらのアカウントをフォローして、更なるツイッターファイルを得てください。
@bariweiss, @lhfang, @ShellenbergerMD, @TheFP, その他。
ツイッターはこの記事について何の情報も持っていません。
検索は第三者によって行われたため、資料が省かれている可能性があります。
この記事の詳細については、racket.newsの詳細な新着記事をお読みください。
また、この記事のためにビデオを作成してくれた@0rfに感謝します。
(翻訳ここまで)
いかがでしたでしょうか?
今回のツイッターファイルでは、ハミルトン68がどのように世論に影響を与えていたかが詳細に解説されています。
ここで注目してほしいのは、ファクトチェックサイトもハミルトン68の情報を参照していたということです。
偽情報を検証し、真実を明らかにすると歌っている組織が、偽情報を元にして真実情報の信憑性を失わせていたのです。
マスメディア、議員、大学、ファクトチェックサイトが、ある情報が正しくてある情報が間違えていると断言したら、世論はその方向に靡くのは当然のことわりでしょう。
情報を深く調べていけば、このパターンは至る所に見えてきます。
ぜひこの機会に、皆さんご自身の時間と労力を割いて、何が真実で何が偽情報なのかを調べ上げてみてください。
その際に、マスメディアが言ってるから、議員が言ってるから、大学が、ファクトチェックサイトが、、、などと言うことが意味がない、いやむしろ逆のことがあるということがこの記事から理解できると思います。
もし身近にファクトチェックなどの情報に踊らされている人がいたら、ぜひこの記事を紹介してみてください。
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