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『胃が合うふたり』 感想

千早茜・新井見枝香 著の『胃が合うふたり』を読んだので、その感想をしたためる。

(いきなり余談)
“したためる”って漢字にすると”認める”なのか…
初見で読めるかな…

表紙の可愛さと、羨ましいタイトルに惹かれて手に取った。
胃が合う同士なんて、気兼ねなくごはんが食べられて楽しそう。

ストリップ鑑賞の厳選おやつ、銀座絶品パフェめぐり、コロナ禍に交わすご馳走便、人生を変えた日の中国茶、新居を温める具沢山スープ――胃が合う友と囲む食卓は、こんなにも豊かで甘やかだ。人気作家とカリスマ書店員が共にした11の食事から、それぞれの見た景色や人生の味わいまでも鮮やかに描き出す、風味絶佳のWエッセイ集!

https://www.shinchosha.co.jp/book/334193/


以上が簡単な紹介文。“食”というテーマは、私の気になるジャンルのひとつ。
ポッドキャストの『味な副音声』もちょくちょく耳にする。

たまたまだけど絵の雰囲気も似た感じ。


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印象的なのは銀座パフェめぐり編のパフェ巡りについて。パフェ巡りなのだから当たり前だが、とにかくパフェを食べまくるのである。

一文、このパフェ巡りがよく分かる部分を引用させていただく。

パフェは不思議な食べ物で、いくらはしごしても腹はふくれない。

とのことで、1日5件ほどのパフェを食べるのだが、胃腸弱弱人間からすると衝撃だった。

う、羨ましい

胃腸弱弱人間は、2日連続でお昼ごはんを甘いクレープにしただけでお腹を壊してしまうので、そんな豪遊できないのだ…

パフェといってもレストランの前菜の、野菜がメインのパフェだったり(前菜なのでそのあと魚料理も肉料理もパンも食べている)、合間におにぎりも胃に収めているので、また違うのかもしれないが…

いくらはしごしても腹がふくれないもの、それは空気です…


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食以外でいうと、京都・最後の晩餐編の次の一文が強い。

厳しい人が好きだ。厳しさは信頼の証だから。できる、もっと良くなる、と思ってくれるからこそ言ってくれるのだ。

どちらかというと他人には甘くいきたいゆとりど真ん中世代なので、印象的かつ驚いたくだり。
こんなこと思えたらかっこいいかもしれない…

世の中には無意味に厳しい人もいるし、状況によりけりなので全てがそうとはとても言えないが、厳しい人に出会った際、そのように理解すれば、多少なりと上手くやれるのかも?

あと、同ページ内の「小説家ヤクザ」も凄い呼び名でちょっと笑った。


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著者ふたりとも個性的で、新井見枝香さんの自由奔放さや、千早茜さんの記録癖やこまめさは読んでいて心惹かれました。
作中に出てきたお店の食べ物も、いつか食べてみたいなと思いつつ🍰

なんとかnoteを更新したくて今日読んで今日書いたけど、次はせめて一日寝かせてから投稿したい。

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