002)20年間ワークアウトを続けている僕が続かないダイエットはなぜそうなるのかを考えてみる

ダイエットを続けられなかった人と、続けられなかった理由について話をしていると、ほぼ必ず僕は、「わかるけど、それじゃあなかなか続かないかもなぁ…」と思う。

みんな、頑張りすぎてるんだよね。

頑張るのは大事なことだし、僕が20年間続けられて体脂肪を12%前後に維持し続けられたのもある程度は頑張った成果なんだけれども、続けるのが難しいくらいに頑張ってはイカンと思う。

僕の場合は、基本的な気構えとしてはとにかく「頑張らない」ことに注力している。効果の出る(出そうな)最低限のワークアウトを目指して、それ以上頑張らない。「ヤル気が全く出ないけど、これくらいなら今日もやってみても良いかな…」と思う最低限の内容でもオッケーということにしておくことで、結果的に20年続いたんだよなと思う。

言い換えれば、不真面目だったから長く続いたってことが言える。

例えば僕の場合、週一で走っていたときは、休日の寝起きに走る感じだったんだけど、「土曜の朝に走る」という目標にはしなかった。土日休みだったのもあるので、土曜がダメなら日曜に走ろうと後回しにする余地を残すことは大事だったし、「朝」と限定すると早起きしなきゃという余計なプレッシャーを自分にかけることになるのは避けたかった。金曜の晩に遅くまで仲間と飲みに行った翌日なんかは、朝から起きて運動なんてできるわけないからね。
さらに言えば、そもそも「走る」という目標設定自体をしていなくて、当時の目標は、「休日に起きたら、取り敢えずランシューズを履いて外に出る」というものだった。

「休日に起きたら、取り敢えずランシューズを履いて外に出る」という目標設定なら、週一レベルだったらやれる人はたくさんいるんじゃないだろうか。
そして、ランシュー履いて外に出てしまえば、だいたいの人は、軽く歩いてみようかなってくらいは思うだろうし、そうやって少しの距離でも軽く歩いていれば、いつも走っているわけだから、軽く走ってみようかなってだいたいの人なら思うんじゃないだろうか。そんな感じで、結果的にその日も走ることができるようになる。
そしてある程度の距離を走ることができたら、走ることの気持ちよさと、走った後の達成感を味わうことができるわけなので、それが翌週も走ろうというモチベーションにつながる。
また、その日は走れなくても、取り敢えず靴を履いて外に出るという目標は達成しているわけだから罪悪感や後悔を感じることはなく、翌週の目標達成を妨げるようなネガティブな感情は残らない。

そんな感じで、比較的余裕で達成することが可能な、ユルユルの目標設定にしておくことは続けるのにとても重要だ。
逆に、先に挙げた「土曜の朝に走る」という、未達が割と有り得るような目標設定をしてしまうと、一度の小さな未達がきっかけで、続けることを自体をやめてしまうことになってしまう。

そんな感じで、走ることを課さない不真面目な目標設定が、走り続けられた要因となるわけ。



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