027)20年間ワークアウトを続けている僕が続かないダイエットはなぜそうなるのかを考えてみる

おそらく人類は、というか生物は、その長い歴史のほとんどの時間を飢えに対する恐怖とともに生きてきたんだと思う。食べるものが身の回りに無かったり、食べるものがあっても今の食品とは比べものにならないくらいにその栄養量が少なかったり、そんな感じで飢えに苦しんだり、飢えのために争いが起こったり、飢え死にしたりしていたんだと思う。
現代に生きる人類(ホモサピエンス)にとっては、特にこんな感じでインターネットに文章を書き込んだりインターネットで誰かの文章を読んだりすることができる暮らしぶりを送っている我々にとっては、そのような飢えに直面する機会は皆無と言ってよく、文明的・技術的な面では、実質的に飢えに対する恐怖は克服したと言える。

でもそんな我々でも、生物としての本能とか反射とかいったレベルではまだ飢えを回避するための仕組みを引き続き保持しているようで、目の前に美味しそうな食べ物があったらできる限り残さず食べようと思うし、他人が美味しそうに何かを食べている様子を見れば自分も食べたいと思うようになる。
だから、「痩せなきゃ」とか「ダイエットしなきゃ」とか考えることは、元々から二律背反的な要素を持っていて、理性では食べないで運動して体内のエネルギーを減らそうとするのに、本能では手に入る食料はできるだけたくさん食べたり食後には眠くなったりして、体内にエネルギーを備蓄しようとすることの綱引き状態であることを意味する。

こういうふうに、改めてダイエットというものを捉えてみると、そんなの成功するわけないよなと思う。

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