見出し画像

どうでもいい

わたしは、東京都心に住むOLです。最近どう?と聞かれたので答えます。
新型コロナウイルスについての本や記事が飽和状態です。連載や特集の企画に「コロナ」の文字が出てくるのが疎ましいと言われます。だからコロナという3文字を使わずに今の状態を表した連載名や特集名を考えなくてはいけません。これはどうだ、こんなのどうだとデスクにスカイプで送ったけれど、一つも採用されませんでした。
でも、まあ、いいんです。自分の意見が採用されないことや無視されることに寂しさを感じる人がいるようですが、わたしはそれはないです。

だいたいのことがどうでもいいんです。

わたしが18歳の時に仲が良かった男の子は、「それ、どーでもいいよね」が口癖でした。それを言われるたびに、寂しくて返す言葉がありませんでした。
当時のわたしは新興宗教2世の道にいて、友達のこともいつかは宗教に引き入れてみんなで幸せになりたいと思っていました。それに、小さなこと一つひとつにこだわりがあって神様はすべて見ているんだと信じていました。だから「どーでもいい」という言葉は、まったく相容れなかったのです。

それで今、その宗教自体が、自分にとってどうでもいいものだと心から感じてしまった今、この気持ち。どうしようもない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?