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[詩]桜と苺のしっとりロール 第92幕

セブンで 

この春 一押いちおしの パンを 見つけたり

その名は

桜と苺のしっとりロール

一目見た その瞬間

ビビットきた〜

これは 絶対に 買わねば

思わず 手が出る

桜色に グレーズされた キャンバスに 

真紅の 苺乾燥末が 見事に 散りばめられ

まるで 紅梅が 咲き乱れているようだ

これは 紅梅と桜の 饗宴か

半分に 切ってみると

わずかに はにかんだように 桜色に 上気した 

頬を思わせる パン生地と

これまた 桜色した 白餡が

見事に 交差し 宴を盛り上げる

この美しさ パンであって パンではない

まるで 和菓子を 思わせる

ならば 合わせる 飲み物は 

新緑 眩しい 抹茶であろう

早速 一服 茶をたてる

さあ 実食 これ いかに

一口 噛めばわかる

これは 桜の葉

ザクザクした 歯ごたえに 心が躍る

甘さ控えめな 白餡と

苺の甘酸っぱさ

わずかに芳る 桜のフレーバー

全てが 渾然一体となり

夢の世界に 引き込まれる

ああ 春の訪れに 感謝

桜と苺のしっとりロールに感謝

最後に 葉桜になった 抹茶をいただく

春の日の 朝の一コマ


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では また次のnoteでお会いしましょう。


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