現代版打ち出の小槌【思索】
資本主義社会において、お金を稼ぐことは必須と言える。
もっと言えば、金をたくさん稼いだ人間は偉いと無意識で認識されている。
人間の歴史においても現代のような方法で金を稼いだ歴史はないだろう。
では、何が『現代版打ち出の小槌』だと言いたいのか?
それは、『他人の作品を利用して金を稼ぐ』という行為に対して揶揄している。
多くの人が関わって一つの作品や商品を創り上げていく行為はとくに言うことはない。
しかし、自分が何一つ関わっていない物事を商品にしてお金を稼ぐ行為は果たして自分でどう思っているのだろうか?
特に『叩く』行為でも金を稼ぐことができるのも現代の特徴かもしれない。
相手を貶めて盛り上がるだけで金が動く。
そんな戦略でも、この資本主義社会においては正義となる。
叩くだけで金が出てくる代物はまさに打ち出の小槌と言えるのではないだろうか?
善悪の判断は人それぞれだ。
正義感が強い人は悪だというだろうし、生き死にが関わって後がない人は善というのかもしれない。
判断はその人の器にゆだねるしかないだろう。
さて今している行動は自分が汗水たらして得たものか、それとも打ち出の小槌を使って稼いでいるものなのか? 考えてみることも一興だろう。
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